Light Mellow on the web 〜 turntable diary 〜

音楽ライター:金澤寿和の音盤雑感記
This is Music Journalist : Toshi Kanazawa's Blog. Sorry for Japanese only.

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■ YES

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イエスの初期〜最盛期の作品群が、 【紙ジャケット・コレクション最終章〜MQA-CD/UHQCDエディション】として年末にドカッと再発されているワケですが…。でも多いモノは、CDだけで5〜6枚の仕様違いを持っている身としては、もうとっくにお腹イッパイ。今回はスルーしようと決心した。なのにこのデビュー盤が日本盤アナログ初回リリースのデフ・ジャケ仕様だと知って、完全に心が揺らいでいる。自分が持っているのは、全部、左の吹き出しジャケなんだよなぁ…。コレ1枚だけゲットしようかなぁ〜。でも間違いなく聴かねぇだろうしなぁ…

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■ NITE RIDE / DAN SIEGEL

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最近は音沙汰が途絶えがちなフュージョン・キーボード奏者のダン・シーゲル。80年代前半の活躍ぶりは目を見張るモノで、輸入盤店でベスト・セラーを記録した3rd『OASIS』とか、エレクトラに移籍してポップ・フュージョンの魅力を極めた82年作『DAN SIEGEL』とか、ホントによく聴き倒した。学生時代、『OASIS』を聴いて「イイなぁ〜」なんて話していたら、「いっこ前の『NIGHT SHOT』がスゴくイイゼ!」と教えてくれたのは、他ならぬ角松敏生だったっけ。

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■ SHOWTIME / SLAVE

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連日世間はWBCのショータイム(=大谷翔平)で盛り上がっているが、そこで思い出したのはスレイヴの代表作『SHOWTIME』(81年)。昨年暮れに新興再発レーベル:Iconoclassicから出ていたのだ。スレイヴはオハイオ州デイトン出身、オハイオ・プレイヤーズの弟分という立ち位置で、イケイケ・ファンクを聴かせる9人組大型グループとして77年にデビューした。岩石男のイラストをジャケにあしらったアルバムがあるなど、イメージは如何にも超弩級。メンバーも最大10人に膨らんでいる。でも70年代末から変化の兆しが表面化。このアルバムでは、言わば新生スレイヴを提示するカタチになった。アートワークもアース・ウインド&ファイアー風の洗練されたモノに。岩石男の前作『STONE JAM』(80年)と競うように、最高傑作に推す声も多い。

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■ ALL TIME BEST 〜CHIFFON〜 / 児島未散

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シティポップ方面での認知もある児島未散、自らのセレクトによる『ALL TIME BEST 〜CHIFFON〜』が、タワーレコード限定でオンセール。85年のデビュー後、98年に渡米するまでレコード会社3社に籍を置き、それぞれからベスト盤が出ていたが、今回は彼女自身が自分のキャリアに真摯に向き合い、レーベル枠を超えて選曲。アルバム・タイトルも自分でネーミングし、タブ・タイトル “シフォン” に想いを込めた。

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■ Drummer JIM GORDON passed away

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ボビー・コールドウェル逝去で、今日は自分のSNSも追悼コメント一色。そんな中、今日も早々に訃報が舞い込んだ。まぁ、現場を離れて既に40年近く。存在感などもう無いに等しいが、彼のプレイだけはいつでも何処でも耳にする。エリック・クラプトンのデレク&ザ・ドミノス、ジョージ・ハリスンのソロ作、トラフィック、そしてスティーリー・ダンのレコーディングでも活躍した名ドラマー、ジム・ゴードン。3月13日に医療刑務所で獄死。享年77歳。

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■ AOR Legend - BOBBY CALDWELL passed away

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とうとうAOR系大物の訃報が… なんと、ボビー・コールドウェルが亡くなったようだ。午前中に信頼できる筋から第一報が入ったが、詳細は不明。数時間経って現在もオフィシャルな情報は入ってこないが、ヨーロッパの情報筋がマネージャーに確認し、家族に看取られて安らかに旅立った、とポストしている。

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■ TIME AD TIDE / ROBBIE DUPREE

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ロビー・デュプリーといえば、オウム返しに<Steal Away>。そしてそれが入っている80年のデビュー盤『ROBBIE DUPREE(ふたりだけの夜)』。それはもちろん間違いではないけれど、それだけで片付けて欲しくはないと、この08年盤『TIME & TIDE』を。一応オリジナル・スタジオ・アルバムとしては6枚目で、現時点では一番新しいフル・アルバムになる。これ以降のロビーは、残念ながらシングル盤かデジタル・シングルしか出してない。

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■ はらいそ / 細野晴臣

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シティポップ系の書きモノの絡みで、いわゆる “サヴァンナ・バンド歌謡” なんて呼ばれるあたりに思いを巡らせていて。最近も土岐麻子や角松敏生がエルボウ・ボーンズ&ザ・ラケッティアーズ<A Night In New York>をカヴァーしていたが、リアルタイムはストレートにカヴァーするんじゃなく、影響とか引用とかパクリとか…。当時の名のあるアレンジャーなら、必ずそれっぽいコトをやっていたけど、一番ハマっちゃってたのが加藤和彦。竹内まりやのデビュー曲<戻っておいで 私の時間>(78年)あたりがその最初かと思うけど、いろいろトライ&エラーを繰り返しつつ、若き日の坂本龍一や清水信之を起用して、それをシンセ・オーケストラで再構築していく。トノバン自身は『GARDINIA』で、和製ボサノヴァに傾倒。そこにサヴァンナ・バンドの影響が入ってくれば、『パパ・ヘミングウェイ』(79年)になるのはよく分かる。そのサヴァンナ・バンドの影響を、ひと足早くコンセプト化してアルバムにしちゃったのが、実はサディスティックスの1st(77年)。そして作品化は少し遅れるのだけれど、おそらく真っ先に自分のサウンドに取り込もうとしていたのが、細野晴臣だったのでは?と思う。

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■ ジャンク フジヤマ・ライヴ2023 〜村上“ポンタ”秀一・トリビュート〜 @目黒ブルースアレイジャパン 

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3月9日は名ドラマー:村上ポンタ秀一の三回忌。そこで晩年近くに濃厚な関係を持っていたジャンク・フジヤマが、トリビュート・ライヴを開催した。 出演するのはジャンク以下、ジャンクのバンドでポンタさんと共演機会を持ったハナブサユウキ(kyd)、坂田明奈(sax)、 神谷樹(cho, g)、早川咲(cho)、そして手数王と謳われた故・菅沼孝三の愛娘で、生まれた時からポンタさんを知ってるというSATOKO (ds)、40年くらい前に一緒に矢沢永吉のサポートについたという天野清継(g)、そして50年以上前からの付き合いだったという岡沢章(b)。曲間にひとりずつ、ポンタさんにまつわるエピソードを披露するナイス・アイディアで、幾多の逸話を持つ故人を偲びながらのハートフルなライヴになった。

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■ ROBIN LUMLEY of Brand X passed away

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英国プログレやジャズ・ロック・ファンに悲しいニュース。フィル・コリンズやパーシー・ジョーンズと共にブランドXを結成したキーボード奏者ロビン・ラムリーが亡くなった。彼は元々小さな手術を予定していて、いま住んでいる英国デヴォン州デリフォードの病院に入院していたところ、9日午後に心不全を起こして急逝したとのこと。バンドの公式サイトが明らかにしている。入院中のロビンは至って元気で、素性を知った看護師たちからサインを求められ、気軽に応じていたらしい。享年74歳。

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■ MY TIME / BOZ SCAGGS

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このところ、AORのルーツについて思い巡らすコトがあったので、改めてボズ・スキャッグス。AORの原点が76年作『SILK DEGREES』だったとしても、そのルーツはもっと前にあったワケで。元々スティーヴ・ミラー・バンドに参加したり、ヨーロッパを放浪していた時期のボズは、R&Bやフォーク・ブルースを演っていて、北欧で出した1stやデュエイン・オールマンとのアトランティック盤は、その路線だった。その後71年に大手CBSと契約し、『MOMENTS』でシンガー・ソングライターとして再デビュー。CBS2作目『BOZ SCAGGS & THE BAND』ではグリン・ジョンズ制作でスワンプ路線思考を強めるも、あまりシックリ来なかったのだろう。再び軌道修正し、セルフ・プロデュースで発表したのが、この72年作『MY TIME』になる。

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■ LIVE AT KNEBWORTH '76 / LYNYRD SKYNYRD

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5日に訃報をお伝えしたばかりのレーナード・スキナードのギタリスト、ゲイリー・ロシントン。虫の知らせ、とでも言うのだろうか。実は今年に入って、ウォーキングの時にチョクチョク レーナード全盛期のアルバムを聴き直していて。その流れで、ゲットし損ねていた『LIVE AT KNEBWORTH '76』(21年発表)を少し前に海外バイヤーからポチって。それがゲイリーの訃報を挟んで到着した。う〜ん、なんと言うタイミングなのか…。

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■ HOUSE OF THE RISING SUN / IDRIS MUHAMMAD

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オランダのアナログ再発レーベルでリイシューされたそうなので、久々にチェック。ニューオリンズ出身で、ジャズ、ソウル、ファンク周辺を股に掛けて活躍したドラマー:アイドリス・ムハマッド(=レオ・モリス)の76年盤。CTI / KUDUからの2作目で、プレスティッジ時代からは数えて通算4作目。CTI / KUDUでは78年までに4作リリースがあるが、ムハマッドのリーダー作としては、やはりこの頃が一番面白い。このあとFantasyへ移籍して3作ぐらい出すけど、CTI / KUDU期後半から打ち出し始めたディスコ色がトゥ・マッチで、ちょっとバランスは良くない。

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■ THE SONGS OF BACHARACH & COSTELLO / ELVIS COSTELLO & BURT BACHARACH

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4日連続で訃報があって、紹介するのがスッカリ遅れてしまったエルヴィス・コステロ&バート・バカラック『THE SONGS OF BACHARACH & COSTELLO』。コレもまた、世界同時リリースの約1ヵ月前に当たる2月8日にバカラックが急逝してしまったので、結果的に追悼リリースみたいなモノ。自分が愛聴したり影響を受けたりしてきたアーティスト/ミュージシャンたちが、みな相応の年齢に到達しているのだから、世の習いとして仕方のないコトとはいえ、やはりやるせない気持ちは募る。ウ〜ム…。

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■ GARY ROSSINGTON of Lynyrd Skynyrd passed away

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朝起きてネットを開き、「ふぅ〜、さすがに今朝は朝イチ訃報はなさそうだな…」と安心したのも束の間、10時過ぎにはやっぱり訃報が入ってきてしまった。これで4日連続。亡くなったのは、レーナード・スキナードのオリジナル・メンバーのラスト・サヴァイヴァー、ギターのゲイリー・ロシントン。レーナードというと、衝撃的なツアー・チャーター機墜落事故(77年)で3人のメンバーを失くした忌まわしい記憶が消せないが、一度解散した後、リユニオンして断続的に活動を続け、最近はゲイリーと、事故で亡くなった看板シンガー:ロニー・ヴァン・ザントの弟ジョニー・ヴァン・ザントが中心になってライヴ中心に活動を続けていた。

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MY LOVE / SALENA JONE
タワーレコード限定 SA-CD
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