Light Mellow on the web 〜 turntable diary 〜

音楽ライター:金澤寿和の音盤雑感記
This is Music Journalist : Toshi Kanazawa's Blog. Sorry for Japanese only.

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■ CLOUDS ACROSS THE MOON:The Rah Band Story Vol 2 / THE RAH BAND

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昨今の80's回帰、シティポップ・ブームにもかなり影響を与えているハズのラー・バンド(RAH BAND)のCD5枚組ボックス第2弾が到着。ビートルズ、ポール・マッカートニーを筆頭に、60年代からロンドンで多くの大物アーティストのアレンジ・ワークをこなしてきた職人リチャード・アンソニー・ヒューソンのプロジェクト。彼の詳しいキャリアは、最初のボックス・セットが出た時のこちらのレビューをご参照戴くとして…。

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■ 原 久美『Blessings, My Breath』 New Release Live@JZ BRAT Sound of Tokyo

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原久美『Blessings, My Breath』New Release Live@JZ BRAT Sound of Tokyo へ。00年のデビューから現在までの曲をリヴァイブし、今のフィーリングで再構築した新録ベスト『Blessings, My Breath』が、この日の午前0時から配信スタート、というコトで、それに合わせての約1年ぶりのソロ・ライヴとなった。

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■ JOHN GIBLIN session bass player in London, passed away

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英国の敏腕セッション・ベーシスト:ジョン・ギブリンが、14日、英南西部グロスター州にある温泉保養地として有名なチェルトナムで亡くなった。しばらく闘病生活を送っていたという。享年71歳。エレクトリックとウッド・ベース、双方を弾きこなし、とりわけフレットレス・ベースの名手として広く知られ、日本人アーティストのセッションにも数多く参加していた。

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■ INSIDE IS LOVE / LEON WARE

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17日スタートのウルトラヴァイヴ【T.K.レコード・スペシャルプライス・セール】からのご紹介第2弾は、メロウ大王こと、故リオン・ウェアの79年作『INSIDE IS LOVE』。幸いにして来日公演も見るコトができたけれど、既にこの人が旅立って6年も経っているのね…。ソウル的にはマーヴィン・ゲイとの縁も深い76年作『MUSICAL MASSAGE』、AOR的にはデヴィッド・フォスターやTOTO周辺も参加している82年作『LEON WARE(夜の恋人たち)』で語られがちだけれど、79年にT.K.傘下のFabulousに残したソロ3作目のコレも、なかなかのデキだ。

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■ THE DIARY / HI FI SET

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午後イチ打ち合わせから、家に戻って執筆仕事。ちょっとスケジュールが詰まってきたので、軽く聴き流せるハイ・ファイ・セット、77年の第4作『THE DIARY』を。実はチョッと打ち合わせのハナシの内容とも絡んでいるんだけど、やっぱりハーモニーって物凄く重要。音楽とはメロディ、リズム、ハーモニーこそが三大要素であって、歌詞はその次。ヴィジュアルやダンスは単なる添え物。達郎さんも最新インタビューで言ってるじゃない? 「人間が消えて音だけになるのが、僕にとっての音楽の理想形」って。ストーリーやダンスを取り入れるのは決して悪いコトじゃないけど、もし音楽のクオリティが下がってしまったり、音楽が物語に従属してしまうなら、それは本末転倒なのよ。

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■ SPATS ・ CHEESE

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ウルトラヴァイヴによる【T.K.レコード・スペシャルプライス・セール】が5月17日からスタート。マイアミ・ソウルの爆心地となったT.K.だから、自ずとソウル〜R&B系が中心になるが、そこは太陽が燦々と降り注ぎ、カリブの風がそよぐ北米きってのリゾート地。そこでハヤる音楽も、自ずと人種やジャンルがクロスオーヴァーしたトロピカル・グルーヴ満載になる。K.C.&ザ・サンシャイン・バンドやフォクシーといったブルー・アイド・ソウル系グループが活躍し、ボビー・コールドウェルの本格デビューを進めたレーベルとしても有名だ。その廉価再発アイテムの中から、当ブログ的にオススメ・アイテムをまず2枚。

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■ 角松敏生 Performance 2023 〜THE DANCE OF LIFE II @大宮ソニックシティ

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角松敏生 Performance 2023 『THE DANCE OF LIFE II』ツアーの初日@大宮ソニックシティへ。アルバム『INHERIT THE LIFE II』のリリースが遅れ、ツアーのスタート2日はアルバムを聴いていない状態でライヴに臨むカタチになったが、前作『INHERIT THE LIFE』の延長・完結編なので、それさえ押さえてあれば特に問題はない。もちろんダンサーを交えた大掛かりなツアーの幕開けなので、スムーズなフローとか小さな不安はあって当然だが、オーディエンスとして観ている分には大きなトラブルもなく、シッカリ練り込まれたパフォーマンスだった。

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■ WATCH FOR FALLENROCK / FALLENROCK

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クルマの運転席をあしらったレコードというと、AOR系のファンなら真っ先にビル・ラバウンティ、ちょっとマニアックなところでフランキー&ザ・ノックアウツ、ジェイムス・リー・スタンリーとかを思い浮かべると思う。でも、このフォールンロックが浮かぶ人なんて、果たしているのかな? ただマイナーでも内容は悪くなくて、アルバムもシッカリとオールマン・ブラザーズなどで知られるキャプリコーンから出ている。しかもレーベル・イメージほどサザン・ロックはしてなくて、印象的にはカントリー寄りのウエストコースト・ロック。なるほど本拠地はナッシュヴィルだそうで。例えば、初期ドゥービー・ブラザーズから穏やかで地味めのナンバーだけを集めたような…、というのが近いかな。もちろん雰囲気は初期のビル・バラウンティにも…。

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■ ANTICIPATED HITS / FAN FICTION

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ステイト・カウズやPage 99、マイルズを超越する衝撃がここに! 
突如L.A.から現れたマーク・サムソン(vo)とジェフ・ハニーカット(kyd)によるAORデュオ、2021年発表の1stアルバムを日本発売。
ペイジス、マクサス、TOTO、スティーリー・ダン好きならマスト!!


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■ CITY POP AVENUE / PAPER MOON PROJECT

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少し前からチラチラと情報を流していた、実力派女性ヴォーカリスト8名によるシティポップ・カヴァーのPAPER MOON PROJECT。トップ・バッターの<シンプル・ラブ> feat. 佐々木詩織に続いて、2曲目<フライディ・チャイナタウン> feat. 脇田もなりの先行配信がスタートした。その勢いで、アルバムもシッカリご紹介しておこう。

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■ DANCING IN THE MOONLIGHT / TOMMY DeCARLO

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今日の天気のように、爽快感溢れる好盤。実はサブスクで聴いて軽くブッ飛び、慌ててCDをポチった一枚だ。トミー・デカルロは、現行ボストンのリード・シンガー。イメージ的には、ボストンのヴォーカルと言えばブラッド・デルプ、なのは言うまでもない。でも敢えて言ってしまうと、ボストンが辛うじてボストンらしさを保っていたのは、94年の4作目『WALK ON』まで。既にデルプ脱退後で、リード・シンガーはエアプレイのトミー・ファンダーバークほか3人。それでもサウンド面では、トム・ショルツが何とか体裁を繕って、一定のクオリティを守っていたと思っている。

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■ COBALT TIME / 下町ノ夏

下町ノ夏

何だろうね、この甘酸っぱい爽快感 特別に個性的、ってワケじゃナイけど、何故か心に余韻を残す歌声で、チョッとした喰い足りなさがある。もうひとクチ欲しいな、というようなもどかしさ。充分には満たされないから、逆に何度も繰り返して聴いてしまう。明け透けに全部は見せないから、見えていない部分を想像したり、知りたくなって覗き込んでしまう。そんなマイナスの美学がココにある。

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■ FUSE / EVERYTHING BUT THE GIRL

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99年作『TEMPERAMENTAL』以来、24年ぶりにエヴリシング・バット・ザ・ガール(EBTG)がニュー・アルバムをリリースした。通算11枚目となる『FUSE』がそれである。ところがコレ、日本盤は出る気配がない。原盤はベン・ワットのBuzzin' Fly、ディストリビュートが古巣のヴァージン/ヴァーヴなので、普通はユニバーサルから出るはずだが、もしかして「売れない」と見限られたか? サブスクリプションが優位に立つ米国では、遂にCDの売り上げがレコードに追い越されたそうである。海外メジャー・レーベルの中には、「日本はいつまでCDを売ってるんだ?」と本部からプレッシャーをかけられている所もあるとか。ガラパゴスと言われる日本でCDが今も売れているのは、アイドル市場が圧倒的に強いから。純粋に音楽で勝負する洋楽は、もうサブスク or アナログに追い込まれていくのは必定なんだろう。それともEBTGの場合、日本は契約テリトリー外なのか? 

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■ WAITING FOR THE SUN TO RISE / MARC JORDAN

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日本では『MANEQUINN』や『BLUE DESERT』の人気から、AORアクトとして知られているマーク・ジョーダン。でも世界的な評価は、ダイアナ・ロスやシカゴ、マンハッタン・トランスファー、ベット・ミドラー、オリヴィア・ニュートン・ジョン、ジョシュ・グローバン、シェールらに広く楽曲提供しているカナダ人シンガー・ソングライター、というものだろう。 とりわけロッド・スチュワートに書いた<Rhythm Of My Heart>は、91年に全米トップ5ヒットに。思慮深い歌詞が高く評価され、彼の代名詞的存在になっている。そんなマークから、意外に早くニュー・アルバム『WAITING FOR THE SUN TO RISE』が届けられた。

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■ CARRIE / CHAMPLIN WILLIAMS FRIESTEDT

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CWFことチャンプリン・ウィリアムス・フリーステットの最新EPのリリースが、連休明けの10日に迫ってきた。80年代ウエストコースト・サウンドに愛情を注ぐ北欧スウェーデンのギタリスト/プロデューサー:ピーター・フリーステットを中心に、シカゴでも活躍したAORのレジェンド・シンガー:ビル・チャンプリン、そしてTOTOの3代目シンガーとして活躍するジョセフ・ウィリアムスが結成したスーパー・プロジェクト。今までに『CWF』(15年)、『CWF2』(20年)とフル・アルバム2枚を出しているが、それ以前からピーターのリーダー・プロジェクト: L.A.Project としてのリリースや、ウィリアムス=フリーステットという双頭ユニットのアルバムがあり、その進化系として現在のCWFがある。

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