■ ISLEY JASPER ISLEY

ハンドルを握りながらアイズレー・ジャスパー・アイズレー。セカンドの『CARAVAN OF LOVE』（85年）あたりは単独でＣＤ化されてたはずだが、全部揃うのは今回が初めてじゃないかな？　しかも彼らが残した３作すべてが、３in２の形でひとつのパッケージに収められた。これはかなりリーズナブルです。

■ UNDERDOG・THE BOYS FROM DORAVILLE ／ ATLANTA RHYTHM SECTION

土臭くて垢抜けないイメージとは裏腹に、サザン・ロック系のグループは案外器用で、実に多彩なサウンド・インフルエンスを享受している。それはもう、日々このブログへいらっしゃってる賢明な音楽ファンの方々なら、とっくにお気づきのことだろう。例えばオールマンはクルセイダーズやフルムーンから影響を受け、バンドを離れたメンバーの一部は、実際にその人脈と関係を持つようになるのだ。

■ RUBBER SOULIVE ／ SOULIVE

ほぼ１年ぶりのソウライヴ最新スタジオ録音作。これまでサックスを入れたりシンガーを入れたりして、ジャム・テイストのオルガン・トリオという枠を飛び越えた活動を展開していた彼ら。前オリジナル作『UP HERE』で３人に戻ってファンク・テイストを色濃くしたあと、結成１０年のライヴ盤『LIVE AT BLUE NOTE TOKYO』でひとつの節目を迎えた。そしてこの新作は、まさにオルガン・トリオとしての原点回帰作と言える。

■ CERTIFIED LIVE ／ DAVE MASON

密かに待ち詫びている人が多かったデイヴ・メイスンの紙ジャケ化が、遂に実現した。トミー・リピューマのレーベル Blue Thumbとの間に裁判沙汰を引き起こした後、米Columbiaへ移籍して発表した７３年の５作目『忘れえぬ人（IT'S LIKE YOU NEVER LEFT）』から、マイケル・ジャクソンもゲスト参加した８０年作『明日へのチャンピオン（OLD CREST ON A NEW WAVE）』までのオリジナル７作と、翌８１年のベスト盤という計８枚。すぐにも全部聴き倒したいのに、うぅッ、時間がぁ…

■ CHIAKI

角松ファンにはお馴染み、チアキのソロ・アルバムがリリースされた。これまでは沖縄を拠点にするユニット“しゃかり”の看板シンガーとして活躍。地元では民謡歌手としても評価が高い。そしてココ４年ほどは、角松のアルバムやツアーでゲスト・シンガー／コーラス担当として活躍。一気に知名度を広げた。２人のデュエット・シングル＜Smile＞の清新な響きが今も胸に残っている、そういうファンも多いだろう。

■ LIVE AT THE TROUBADOUR ／ CAROLE KING & JAMES TAYLOR

まだこのＤＶＤ作品自体は見てませんが、その武道館編を生で体験してきてしまったので、ちょいフライング気味に。明後日１６日の武道館、１７日の横浜パシフィコへ出掛ける予定の方は、ネタバレありよ。

■ THE BEST OF ... ／ JESS RODEN

うー、これは不覚　半年以上も前にこんなネタが出ていたとは。７０年代のブリティッシュ・ロック・シーンを支えたイブシ銀のブルー・アイド・ソウル・シンガー、ジェス・ローデンのベスト・アルバム。やっぱりこういう再発ネタは、自分で足でショップを廻らないと見つからないと実感します。

■ A LONG TIME COMING ／ DAVE McCLUSKEY

レーベルのアニヴァーサリー・リリースというワリには、セルフ・ライナーのみで解説もなく、全然リキの入っていないプロダクツにチョッと　でも作品自体はプリティ・グッド　これがＣＤ化されると耳にした時は、思わずヴォルテージが上がってしまった

■ EMOTION ／ The Music of PATTI DAHLSTROM

７０年代に４枚のアルバムをリリースした、プリＡＯＲ的資質を持つ女性シンガー・ソングライター、パティ・ダウルストローム。一部ファンの間で熱望されていた彼女のアルバムのＣＤ化が、全作品をカヴァーするアンソロジー・ベストの形で実現した。

■ SADISTIC MIKA BAND

新聞にも載っていたので、既に皆さんご存知かと思うが、去る８日にマルコム・マクラーレンがスイスの病院で亡くなった。中皮腫（中皮細胞のガン）だったそうで、享年６４歳。そしてどこの報道でも、セックス・ピストルズの元マネージャー、という紹介の仕方をしている。でも、パンクは聴きかじっただけで思い入れのまったくないカナザワは、全然違うことを思い出すのだ。

■ JUST AS I AM ／ BILL WITHERS

昨日、今日とビル・ウィザース三昧。ＣＤがあるものはＣＤで、ないものはアナログで、全オリジナル・アルバムを聴き倒しています。ちょうど＜Ain't No Sunshine＞を含むデビュー・アルバム『JUST AS I AM』と、＜Lean On Me＞や＜Use Me＞入りのセカンド『STILL BILL』が、紙ジャケでリイシューされたばかり。『STILL BILL』は観音開きが見事に再現されていて、うーん、満足　続いて６月にはライヴと『+'JUSTMENTS』が紙ジャケ化されることになり、今はそのライナーを書いているワケだ。

■ PERFORMANCE ／ ASHFORD & SIMPSON

米Wounded Birdによる怒濤のアシュフォード＆シンプソン・リイシュー、早い所ではもう初回発売分が出回り始めている。カナザワの手元にも、まず４タイトルが２〜３日前に到着。去年、拙監修 “Light Mellow's Picks” で国内初リリースを目論んだ時にダメ出し喰らったのは、一体なんだったんだろうね。ま、『STREET OPERA』と『HIGH-RISE』の初ＣＤ化が叶ったので、最大の目的は達成できたワケですが。

■ INTERPRETING THE MASTERS VOLUME 1： A TRIBUTE TO DARYL HALL & JOHN OATES ／ THE BIRD AND THE BEE

ローウェル・ジョージの愛娘イナラとプロデューサーとしての売れっ子になりつつあるグレッグ・カースティンによるユニークなデュオ “トリ＆ハチ” 。既にアチコチで話題になっている新作は、ホール＆オーツのトリビュート・アルバムという企画物。

■ IN LONDON -Deluxe Edition- ／ AL JARREAU

米Friday Musicによるアル・ジャロウのリイシュー・シリーズが着々と進行している。スタートはボートラ付きの『JARREAU』。次の『HIGH CRIME』はストレート・リイシューだったものの、今回のライヴ・アルバム『IN LONDON』は、何と４曲のも未発表ライヴ・トラックが追加されたデラックス・エディションで登場した。

■ THE CONSUMMATE CALDWELL ／ BOBBY CALDWELL

米国で３月末にコソッとニュー・アルバムが出ていました。とはいえ新録ではなく、これまで歌ってきたジャズ・スタンダード系楽曲を集めたベスト・アルバム。