■ LIQUID LOVE ／ FREDDIE HUBBARD

トランペットのハード・バッパー、フレディ・ハバードのColumbia時代の作品群が、米Wounded Birdから一挙リイシューされた。日本でも７９年作『LOVE CONNECTION』だけがフュージョン系の再発シリーズでＣＤ化されているが、そんなツマミ食いではなく、キチッとColumbiaイヤーズを俯瞰する形となったのが何より。

■ HIGH ADVENTURE ／ KENNY LOGGINS

ソニー・ミュージックの【80's 紙ジャケコレクション】シリーズに取り込まれる形で、ケニーの『HIGH ADVENTURE』『VOX HUMANA』『BACK TO AVALON』の３作がリイシューされている。

■ FEELIN' LUCKY ／ HIGH FASHION

ＡＯＲファンにソフト＆メロウ派とサウンド指向派がいるように、ソウル・ミュージック愛好家も世代や好みでザックリと分類が可能かと思う。そしてヴォーカル偏重のオールド・リスナーにもブラコン世代のサウンド指向派にも、両方まとめて騒がれちゃうのが、先月末に紙ジャケ化された、このハイ・ファッションである。

■ WHO IS THIS BITCH, ANYWAY ／ MARLENA SHAW

マリーナ自ら“ドリームチーム”と呼ぶ奇跡的メンツを集めてのジャパン・ツアー＠BILLBOARD LIVE TOKYO、2nd。毎年のように来日し、小さな小屋や地方公演もこなしてきたマリーナだが、今回の東京分は早々にソールドアウトになってしまった。やっぱりこの顔触れが集まることの重みを、皆さんよーくお分かりのようで…。

■ CLASSIQUE ／ WILL DOWNING

このところの数作で、抜群の安定感を示しているウィル・ダウニング。歌唱力そのものはデビュー当時から絶賛されていたが、少々方向性に迷った時期もあった。が、最近はポスト・ルーサー・ヴァンドロスという方向性を明確に打ち出し、吹っ切れたかのような充実作を連発している。

■ RELAYER ／ YES

デビュー４０周年を記念しての『イエス紙ジャケット・コレクション SHM-CDエディション』が大好評。発売直後に入手困難のタイトルが出るのは、紙ジャケではそう珍しくはないものの、何より３回目の紙ジャケ化にも関わらず、プロダクツそのものがマニアに高い評価を得ているのがイイ。

■ THE LATEST ／ CHEAP TRICK

この大ベテランにして、この勢いの良さは何なんだ!? かの『AT BUDOKAN』から３０年、このところ好調を維持しているチープ・トリックのニュー・アルバムが登場。タイトルもストレートに『THE LATEST』。この尋常じゃない迷いの無さが、チープ・トリック最大の武器なのだ。

■ OLE ／ SAD CAFE

個人的待望のサッド・カフェ、５thアルバムの初ＣＤ化が実現。してから一ヶ月弱。どうせなら小出しにせず、一緒にリイシューしちゃえばイイのにと嘆きつつ、日米の再発事情の違いに思いを馳せたりする。まぁ、これで彼らのオリジナル・スタジオ・アルバムはすべて銀盤化されたワケで、オールド・ファンとしては実に喜ばしい。

■ URBAN OASIS ／ JORGE DALTO & THE INTERAMERICN BAND

久々のフュージョン・ネタは、ジョージ・ベンソン『BREEZIN'』期のkyd奏者としてお馴染み、ホルヘ・ダルトの８５年作。少し前に【Light Mellow's Picks】でファースト・ソロ『CHEVERE』、鈴木英人のアートワークがあしらわれた日本制作の２作品をリイシューした影響なのか、今度はユニバーサルのラテン・ジャズ・シリーズでコレが再発と相成った。

■HOLD BACK MY HEART ／ MICHAEL JOHNS

米FOXの『アメリカン・アイドル』シーズン７のファイナリスト、マイケル・ジョンズが満を持してデビュー。デヴィッド・フォスター＆フレンズのライヴでもチューブス＜She's A Beauty＞を歌い、フォスターに“スターが生まれた！”なんて賛辞を贈られていたのをご記憶の方もいるだろう。

■ CHICKENFOOT

サミー・ヘイガー＋マーク・アンソニーの元ヴァン・ヘイレン組に、バカテク・ギタリストのジョー・サトリアーニ、レッチリのチャド・スミスというスペシャル・プロジェクトが始動。ちょいと個人的な仕事でオーストラリアから来日中の某ミュージシャンに会いに行くので、首都高を飛ばしながら爆音で鳴らしてみた。そうしたらもぅ、キモチ良いこと、この上ナシで…

■ LET IT ROLL ／ GEORGE HARRISON

既に各所で話題になっているジョージ・ハリスンの『オールタイム・ベスト（LET IT ROLL）』。慌てて買うようなシロモノではないので、先週ようやく輸入盤でゲットしました。

■ ReBORN ／ 尾崎亜美

亜美さんの『ReBORN』ライヴ＠赤坂BLITZ。土曜の夜の赤坂というコトで、首都高もパーキングとかも混んでるか？…と思って早めに出たら、意外にスイスイ。行楽日和になったからかな？　カフェで少し時間を潰してから小屋へ向かったが、家族連れや若いカップルが多い赤坂サカス周辺で、BLITZの前だけエルダー率が上がっていてチョッピリ苦笑。さ、今日は亜美さん、どんな衣装で来るのやら。

■ EYE OF THE TIGER ／ SURVIVOR

言わずと知れた『ROCKY 3』のテーマ曲＜Eye Of The Tiger＞を含んだサヴァイヴァーのサード。紙ジャケ化を期に、ウン年ぶりに聴いてみたが、やっぱり良く出来てるアルバムだなぁ、と、今更ながらに強く思う。

■ WATERMARK ／ ART GARFUNKEL

サイモン＆ガーファンクルの来日公演、なかなか良かったようですね。少し悩んだけれど、結局カナザワはパス。美しい曲はいっぱいあるけれど、基本的にロック育ちの自分にとって、フォーク畑の彼らは所詮隣の芝生みたいな存在だ。だからあまり積極的な興味が持てない。音の良いホールならともかく、ドームで聴く音楽でもないし、ならばＣＤで充分。どうせ観るなら、それぞれの単独公演にカネを出したいな、と。