Light Mellow on the web 〜 turntable diary 〜

音楽ライター:金澤寿和の音盤雑感記
This is Music Journalist : Toshi Kanazawa's Blog. Sorry for Japanese only.

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■ Guitar player DEAN BROWN passed away

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billy cobham glass menageriebrecker brothers_loop

訃報。ニューヨークで活躍していたジャズ・フュージョン系のギタリスト:ディーン・ブラウンが、進行性のガンのため、26日(金)に亡くなった。享年68歳。最近はL.A.に移り、ハリウッドにあるミュージシャンズ・インスティチュート教授として、後進の指導にも当たっており、闘病中の治療費をクラウドファンディングで集めていたという。

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■ LEE RITENOUR IN RIO / LEE RITENOUR

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昨日に引き続き、『アドリブ・ベスト・レコード』選定のビクター・ジャズ名盤を初SA-CDハイブリッド化するシリーズ第2弾から、リー・リトナーの『IN RIO』(タワーレコード限定リイシュー)。これが出た79年と言うと、クロスオーヴァー/フュージョンの人気真っ盛りで、ジェントル・ソウツのダイレクト・ディスク盤で脚光を浴びたリトナーは、ラリー・カールトンと並んで、まさにその先導役を担っていた。USではエレクトラと契約して『THE CAPTAIN'S JOURNEY』『FEEL THE NIGHT』と好作を連発し、渡辺香津美や大村憲司との連名作『CONCIERTO DE ARANJUEZ(アランフェス協奏曲)』はアルファからと、各方面で引っ張りだこ。そしてジェントル・ソウツで人気に火を点けたJVCビクターでは、またまたこの好企画を立ち上げたのである。

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■ OUT OF THE SHADOWS / DAVE GRUSIN

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今はなき音専誌アドリブの50周年記念で、誌上の恒例企画だった『アドリブ・ベスト・レコード』に選定されたビクターのジャズ名盤を初SA-CDハイブリッド化するシリーズ第2弾から、デイヴ・グルーシンのJVC2作目『OUT OF THE SHADOWS』(82年)を。デイヴ・グルーシンは60年代初めからサントラやTVドラマ絡みのアルバムを多く出しているヒトなので、ピュアなソロ・アルバムとの区別が曖昧なんだけれど、クロスオーヴァー/フュージョン・テイストの作品というと、76年作『DISCOVERED AGAIN!』が最初なのかな? そこから数えると、これは名盤『MOUNTAIN DANCE』(80年) に次ぐ4作目に当たる。

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■ BENT OUT OF SHAPE / RAINBOW

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ビリー・ジョエル16年ぶりの来日公演@東京ドーム で音楽ファンは盛り上がってるが、自分的にはその前回公演を観たので満足。そもそも思い入れがあるのは『THE STRANGER』と『52ND STREET』だけで、『GLASS HOUSE』でコケてしまったクチなので…。世代的なモノもあるだろうけど、大物エンターテイナーに変貌してからのビリーは、アルバムが出れば一応チェックする、という程度で、それほど熱心に聴き込んだ記憶はない。『SONGS IN THE ATTIC』は初期作の魅力、とりわけ『TURNSTILES(ニューヨーク物語)』の素晴らしさに気づかせてくれた点で、愛着があるけれど。前回の来日も当日券だったし、1万円なら、と思って足を運んだのだった。

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■ ROCKIE ROBBINS 4CD Reissues

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ミネアポリスのアーバン・ソウル・シンガー、ロッキー・ロビンスが、79~85年にA&MやMCAからリリースした4作品が、英Expansionから2組の2in1CDでリイシューされた。2019年に34年ぶりの新作『GOOD LIFE』を出したのがExpansionだったので、その流れかと思うが、ちょっと間延びの感あり。それでもロッキー・ロビンスの4枚が足並み揃えてオフィシャル再発されたのは、今回が初めてだから、これは注目したい。ミネアポリス出身ということで、下積み時代にはアレキサンダー・オニールとも近い存在だったとか。もっともヴォーカル・スタイルは全然違って、ロッキーの方は優男風なんだけど。

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■ MOMENTS / BOZ SCAGGS

boz scaggs_moments

年明け早々に当ブログで紹介したボズ・スキャッグス『レア・コレクション 1971-88 (COLUMBIA RARITIES 1971-88) 』の発売に合わせ、某音専誌に記事執筆。その流れで、ボズがUSコロムビア移籍直後の71年にリリースした通算3作目『MOMENTS』を久々に。コレ、今回の『レア・コレクション』を聴いて、その魅力を再確認したアルバムのひとつ。ガイド本『AOR Light Mellow Premium 01』でも触れているけど、デュエイン・オールマンとブルージーなアトランティック盤を作った直後とは思えぬほど、いろいろな方向性を模索していて、早くも後年のAOR的スタイルの萌芽さえ覗かせている。

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■ 未唯mie Sings 新春“Pink Lady Night 2024” @ Blues Alley Japan

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毎年の恒例、仙波清彦 Produce 未唯mie Sings 新春“Pink Lady Night 2024”。大阪〜横浜と続いて、東京@Blues Alley Japan 2days 3stageの最終公演に参加。もう15回を数えるこの出し物、自分も両手では数え切れないほど観せてもらっているので、コレがないと年明けを迎えた気になれない、というか…。特に最近の未唯mieさん、TVドラマ『セクシー田中さん』ベリーダンス講師役での出演を始めとして、何かと露出多め。昨年はベスト盤とかのリリースもあったし、例年になくイイ感じの年明けを迎えられたんじゃないかな? どうやら、初めてPink Lady Nightを観に来た、なんてオーディエンスも増えていたようだし。

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■ MARLENA SHAW passed away

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ソウル・ジャズの大御所シンガー:マリーナ・ショウが逝去。1月19日、現在の住まいであるナッシュヴィルで。娘のマーラが、マリーナ自身のfacebookで公表した。死因は伝えれていないが、家族に看取られたピースフルな最後だったという。享年84歳。

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■ 愛を形にするなら / 赤松英弘

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95年にリリースされた赤松英弘の1st『愛を形にするなら』が、何とも嬉しいサブスクのオフィシャル解禁! この時代にあっては信じがたいほどのシティポップ〜和製AORテイスト全開の1枚で、筆者監修ディスクガイド『Light Mellow 和モノ』では、2013年の増補改訂版はおろか、2004年刊行の初版本からリコメンドしている。04年リリースのコンピ盤『Light Mellow HOURS』にも、<Merry You>というアーバン・ミディアムをセレクトしていたし…。

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■ STILL LIFE (TALKING) / PAT METHENY GROUP

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パット・メセニーの『DREAM BOX SOLO TOUR』が今週からスタート。札幌からスタートし、現時点で新潟、高崎、東海での公演が終了し、SNSでは出掛けた方々からの反応がポツポツ上がってきている。この後は大阪、岩手を周り、Blue Note Tokyoでのロン・カーターとの共演6days、同じくソロ6daysと続く。1ヶ月弱の長いジャパン・ツアーだ。基本ワンマンで身軽なはずなのに、大阪以西のコンサートが入っていないのは不思議だけれど。でもパットは昔から、結構こまめに小さなライヴハウスを回っていた。前にもちょっと書いたコトがあるけれど、スタンディングで100人も入れば一杯になってしまうような地元の小屋で、80年代の全盛期パット・メセニー・グループ(以下PMG)を目の当たりにしてしまったため、それ以降、自分はメセニーのライヴを封印してしまっている。アレを超えるメセニーには出会えないという確信、最上級のパフォーマンスを観た時の衝撃、それが自分の中に渦巻いているからだ。

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■ IN THE WAKE OF POSEIDON / KING CRIMSON

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前回ポストでご紹介した、レコードコレクターズ誌2月号の特集『この曲のピアノを聴け! ロック/ポップス編』。自分もそこに参加しておきながら、実際に届いた本を見て、虚を突かれた思いだったのがコレ、キング・クリムゾンの<Cat Food>。69年のデビュー作にして歴史的名盤『IN THE COURT OF CRIMSON KING(キング・キリムゾンの宮殿)』の陰に隠れ、相当に分の悪い2作目だけれど、普通に聴けば充分にプログレ名盤。一般的に前作路線の踏襲として片付けられるものの、ロバート・フリップにしてみれば、脱退を表明したイアン・マクドナルドに「自分が抜けるから、君がバンドを引き継げ」と言ったほどの労作ではあったのだ。

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■ レコードコレクターズ誌2月号 特集『この曲のピアノを聴け! ロック/ポップス編』

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今回は執筆情報。レコードコレクターズ誌2月号、今回の特集『この曲のピアノを聴け! ロック/ポップス編』を中心に、コレクターズ・トピック2ページ、ニュー・アルバム・ピックアップなど、久々にいろいろ書かせてもらっている。

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■ 1980 / B.T. EXPRESS

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今日も引き続きUltra-Vybeの期間限定ソウル名盤廉価セールから。このシリーズ、基本的に60~70年代のソウル/ファンク/ディスコ作品が多くて、当ブログのメインのお客様であるアーバン・ソウル、当時でいうブラック・コンテンポラリー系の垢ぬけた作品は、あまり多くない。でもだからこそ、お気に入りの盤を手元に置くなら、こういうタイミングを見失わずに、と思っている。…というワケで、今回はB.T.エキスプレスの80年盤『1980』を。

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■ THE NEW LAMONT DOZIER ALBUM ~ LOVE AND BEAUTY / LAMONT DOZIER

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昨日のポストに続き、Ultra-Vybeの期間限定ソウル名盤廉価セールから。ネタはラモント・ドジャーの74年作『THE NEW LAMONT DOZIER ALBUM ~ LOVE AND BEAUTY』。モータウンをビッグにしたソングライター・チーム、ホーランド=ドジャー=ホーランドの3人が、モータウンから独立して設立したホット・ワックス/インヴィクタスからのワン&オンリー作。でもコトはそれほど単純じゃなかった、というのは、ソウル・ファンならとうにご存知だろう。

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■ THINK POSITIVE +3 / CROWN HEIGHTS AFFAIR

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Ultra-Vybeが年末からソウル名盤の期間限定廉価セールを組んでいるので、対象商品のオススメを早めに。ピックアップしたのは、クール&ザ・ギャングのレーベル・メイトとしてソウル・ファンにはよく知られているニューヨークのグループ、クラウン・ハイツ・アフェアの82年作『THINK POSITIVE』。70年代中盤にデビューし、75年にDe-Liteと契約。そこで7枚のアルバムを出した。コレはその6枚目。

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