866b1533.jpg本日はSTAR digio【MUSIC FILE】枠でお届けしている『Light Mellow Radio Edition』の収録日。ボクがナビゲートしてる隔月プログラムですね。
今回は今年最初のオンエアということで、今年25周年を迎えるAORの金字塔的ユニット"AIRPLAY"にまつわる特集。ワン&オンリーの大傑作『ロマンティック』をカヴァー曲で可能な限り再現したり、Jay GraydonやDavid Fosterが絡んだレア・トラックなどを紹介予定。そこで簡単な台本を作りながら、AOR気分を盛り上げようとBGMにコレをスピン中。ついでにココにも書いちゃえと。
ご存知の方も多いと思うが、このアルバム、先月新しいレーベルWestwood Recordsから再発されたばかり。とはいっても初CD化ではなく、Sound Design時代から数えてCDで3度目の発売になるのかな? でも今回は見事にリマスターされてて、中低域の音圧とかギターやシンセの厚みとか、結構良くなってる気がする。あとペイジス陣のバックコーラス。このアルバム、元々少し深めにリバーブがかかってて、それがハーモニーとかシンセを気持ち良く聴かせているのだが、さらに音の輪郭が際立った感じ。思わずヴォリューム上げちゃったりして、これぢゃBGMにならん、っちゅーの!

とにかくマーク・ジョーダンというと、Graydonプロデュースの『BLUE DESERT』がダントツ人気だったりする。でもそれは、あくまでアレンジや演奏を含めての話。実は楽曲自体のクオリティは、本作やファースト『MANNEQUIN』の方が上かも、って思う。特にSteve Kipnerとの共作<Slipping Away>やDavid Fosterとの<A Hole In The Wall>あたりは、リフ作りの巧みさがLukatherのギターのドライヴ感を引き出した感じ。Foster節丸出しのバラード<It's Only Love>も上出来だし。もっともマークがソングライターとして名を上げるのは、詞が高く評価されたからだけど。あと意外な所で、<Take A Little Rhythm>で知られるアリ・トムソンと一曲一緒に書いている。

こう書くとFosterの存在感が大きいアルバムのように見えるが、彼がプレイに参加してるのはたった一曲。実際のメインkyd奏者はロビー・ブキャナンだ。ドラムは全曲Mike Baird、ベースはMike PorcaroとNeil Stubenhaus、そしてギターがLukeとMichael Landauで、曲によってGraydonとRobben Fordが入ってたりする。このあたりの人選、つまりGraydonなりFosterなりのトップダウン方式のセッションではないところが、このアルバムの濃密感に繋がったように思える。日本制作ってコトで当時は少々お手軽に見えたりしたけど、改めて聴くとホントに良いです。そういえば、ジャケ写は元に戻ったのね。

ところで、本日収録の『Light Mellow Radio Edition』放送は、アレ?、来週金曜だったかな? いずれにせよ、週明けにはHomeのlightmellow.comにアップしときますんで、選曲など気になる方は後日チェックしてみて下さい。ヨロシク!