3bbffcd6.jpg精力的なリリースを続ける英国のソウル・レーベル、expansion発のシリーズ・コンピ。何故今頃になって01年のコンピを持ち出したかというと、今週STAR digioでオンエアされるカナザワ・セレクトのプログラムに、ここから2曲選んでるから。しかもその1曲は、AORファンなら「エッ!? CD化されてたの?」とぶっ飛ぶコト請け合い。そのプログラム内容については、このblogの親サイト"Light Mellow on the Web"の【Program】にセットリストをアップしたので、是非ご覧あれ。で、その問題の曲とは…
その問題の曲とは、あのジョン・ヴァレンティの1st『ANYTHING YOU WANT』収録の<Why Don't We Fall In Love>。このCDは確か01年の末ころに出たのだけれど、一部の熱心なマニアの間で話題沸騰したものの、ちょっと手に入れづらかったコトもあり、広く浸透することはなかった。

でも出た時は、かなりビックリしましたよ。何せ『ANYTHING YOU WANT』は、権利上の問題でCD化計画が暗礁に乗り上げてしまったアルバム。そこからのピックアップがあったのだからネェ。覚えている方もいると思うけれど、ちょうどボクのガイド本『AOR Light Mellow』が大当たりして、各メーカーが一斉にAORの再発を積極的に進めていた頃、ヴァレンティの『ANYTHING YOU WANT』も某社から小売店向け発注書が配られるところまで話が行ってたのだ。ところが最終的に権利問題がクリアにならず、圧倒的な注文数を反古にして敢えなく発売中止。そのまま時間だけが流れていったのだ。

そこに突然このコンピが出たワケで、驚いたボクはCDを買って、すぐクレジットを確認した。そうすると、やはり権利はヤヤこしい様子。Copyrightは当時アルバムをプロデュースしたBob Cullenがコントロールしたと記載されている。でも敢えて"control"と記されているってコトは、彼自身が権利者ではないはず。その先がどーにも分からない。でもソウル系の激レア盤を多数復刻しているexpansionがココまで辿り着けば、きっとアルバムごとCDにしてくれるはず?と期待して待っていたが、それもまた難しいようで…。結局未だにCDにはなっていない。アナログが超プレミア価格になっているだけに、このコンピ収録はとても貴重。まさに、あるうちに買うときや!である。

ちなみにもう1曲番組にチョイスしたのは、フリーソウルでも使われてたPRATT & McCLAINの<Wachersign>(マイケル・オマーティアン参加)。他には古いトコロでスピナーズ、マリルシア・ハインズ、アル・ハドソン&ソウル・パートナーズ、アル・グリーン、新しいトコロだとラサーン・パターソン、エリック・ガッド、レジー・キャロウェイ、カーメル・ハインズなどが収録。こんなCDを聴いていると、ヒップホップとダンス・ポップばかりでショービズ臭くなった米国のR&B界より、リスペクトと発掘意欲に燃えるUK界隈の方が今は何十倍も面白いと実感する。日本の最近のソウル・マーケットにも近いっすヨ。