ce29c422.jpgヴァレンタイン・デーは仕事に追われて過ぎてしまいましたが、せめて気分だけでも。というコトで、またまた企画モノでゴリ押しするシカゴの新作。アチラぢゃ日本ほどヴァレンタインで大騒ぎしないそうだけど、それでもやっぱ狙ってますよね、コレ。チョコの包みに赤い薔薇ですから。全米リリースも1/25だったし。
でもそれにしても、またかよッ!!って感じ。
イヤ、何って、今度もコンピで茶を濁すシカゴですよ。企画としては分からんでもないが、今彼らがこれを出す意味ってあります? 幻の新作『STONE OF SYSIPHUS』(94年)がお蔵入りしてからの彼らは、ビッグ・バンド、年代別ベスト、クリスマス・アルバム、ライヴ盤、コンプリート・ベストと、企画盤のオン・パレード。所々に新録曲が入っていたりするものの、結局純粋なオリジナル新作は15年近く出していないのだ。これが果たして現役グループと呼べるのか? そう呼んでイイものなのか? それでいてメンバーに創作意欲がないのか?といえば、フロント陣はそれぞれソロやセッション活動に勤しんでる。特にロバート・ラムのソロなんて、どうしてメジャー・リリースできないのかが不思議なほどの傑作。キース・ハウランド(g)とトリス・インボーデン(ds)だって、2人でユニット組んでシコシコCD出してる。
 いい加減、これだけ多くの企画をヒネリ出してると、それこそ「もうシカゴでは金輪際アルバムを出さん!」なんて意地になってるのでは?なーんて。逆にそれだけバンド内の人間関係がズタボロなのかも知れないが、それにしてはセッセとライヴだけはやってる。もしかして、解散できない事情があるのかね? バンドで莫大な借金を抱えてるとか。 好きなバンドなので、あんましネガティヴなコトを書きたくはないが、「早く新譜を!」というジレた声はファンの総意でしょう。

そんな所に登場した、このラヴラヴ企画。いい加減にせいッ!と無視するつもりでいたら、アララ、ここにも新しいライヴ音源が。しかも、ただのライヴぢゃないんだな、これが。

昨年シカゴは、Earth, Wind & Fireと一緒に全米ツアーを行なっていた。しかも一部がシカゴ、二部がアース、なんて分離した形ではなく、途中で双方のメンバーが入り乱れて一緒にプレイする、なんてシーンがあったらしい。昨年末だったか、その模様がBSで放映されたそうだが、きっと楽しかったろうな。
で、ココに収録された2曲の新録ライヴは、まさにそのパフォーマンスなのである。曲はシカゴをバックにフィリップ・ベイリーが歌う<If You Leave Me Now>と、アースをバックにビル・チャンプリンが歌う<After The Love Is Gone>。ビル・チャンがコレを歌うなんて、要するにセルフ・カヴァーっすよ! もっともラジオ指向の米オーディエンスが、その有難さを理解してたかどうかは疑問だが。
 ついでに、もうひとつ驚いたのは、ピーター・セテラがシカゴ脱退後にソロでヒットさせた<Glory Of Love>や<The Next Time I Fall>まで入っている点。イヤイヤ、企画モノとはいえ、さすがに連中も分かってるらしい。そろそろ並みの内容では言い訳が立たんコトを。確かに、アースと組んだだけでも、彼らが場末のノスタルジア・サーキットに染まる意志のないことは分かる。でもコレだけ新譜から遠ざかると、ファンはロートルばかりになるし、現役感などなくなって当然。要するに自分たちでバンドの寿命を縮めてるワケだ。かといって、メジャーと契約して金と太鼓で勝負を掛けても、大コケすれば寿命はなくなる。果たしてどちらがイイのかは難しい。けどいずれにせよ、新作を出さなきゃ前へは進めんのだヨ。それとも現状維持で充分、ってハラかい? それなら企画盤で金稼ぎしてないで、とっとと解散しなさい、だね。

なんてコトを考えて熱くなってたら、このアルバムの国内盤が4月に出るというニュースが。う〜ん、愛っていつの時でも必要ですから、ね。