e260359c.gif 悠々自適。
好きな時に好きなサーフィンをやって、それを自分の感性で映画にしたら高く評価されて、オマケに趣味を活かして作ったサントラまで人気が出ちゃう。そこでアルバムを作ったら世界的大ヒット。その勢いで仲間までデビューさせ、今度はプロデューサーとしても認められちゃう。まさしく成功の連鎖。飛ぶ鳥を落とす勢いとはこのことで、今のジャックなら何をやっても上手く行きそうだ。でもそれでいて仕事に追われる、なんてコトはなく、仕事と遊びを満喫するライフスタイルを貫く。これはもう理想的な暮らしと言うしかないよね。
でも正直言ってしまうと、ジャックの今までの2枚のアルバムは、個人的には今イチ、ピンと来てなかった。それこそジャックよりも、ジャックのレーベルからデビューしたドノヴァン・フランケンレイターの方が気に入ってたくらい。オーガニックなのはイイけれど、ボクにとってはジャックの音は少々ゆる過ぎたんだと思う。

だから3作目にあたるこのニュー・アルバムを聴いて、何だかコッチに寄って来たわい、とほくそ笑んでる。アコギ中心のミニマムな作りに変化はないが、バンド感のあるフォーマットの曲が増え、少し締まってきた感じ。これが激的に気持ち良いのだ。ポワワ〜ンとしたい時にこんなにジャスト・フィットする音は、今ドキなかなか見つからない。カナザワ的には程よいビート感がないと、どうもダレちゃうみたいなんだよね。

このところ、肉体的にも精神的にもお疲れ状態。なので、こんなリラックスした音が耳に優しい。そんな風に思う人は、きっと波の数より多いだろう。