0e2c8a4e.jpg音楽雑誌の記事執筆、未だ終わらず。何せ普段の月の倍以上あるんだから。イヤ、有難いコトなんですケド。で今日は、ニュース系の記事を幾つかとライヴ・レポート、コラムものなど、短めの原稿を片っ端からやっつけていく。その中で楽しかったのが、デヴィッド・ボウイの書きモノ。ココしばらく入手困難だったライヴ・アルバム2作が、ようやく再発されるのだ。
リイシューされるのは、74年の『DAVID LIVE』と78年『STAGE』の2枚。共に当時のプロデューサーであるトニー・ヴィスコンティがリイシュー・スタッフに加わり、未発表音源の収録/ニュー・ミックス/デジタル・リマスターを実現。装丁もかなり豪華なデジパックのデラックス仕様になっている。

このうち、ボクが個人的に楽しみにしてのは『STAGE』のリイシュー。実はカナザワにとってのボウイは、『ヤング・アメリカンズ』から『レッツ・ダンス』くらいまで。特にイーノやロバート・フリップが絡んだ『ロウ』『ヒーローズ』が大好きで、その頃のライヴ盤である『STAGE』には思い入れが強い。ジギー・スターダストを気取ってた頃のヌメヌメ感は苦手だったが、一転、東欧圏の頽廃的な感じを取り込んだ70年代終盤のボウイは、実にドライでカッコ良かった。
バック陣にも黒人セッション・ドラマーのデニス・デイヴィスがいたり、ユートピアのロジャー・パウエルがいたり。極めつけはギターのエイドリアン・ブリュー。彼にとっては出世の足掛かりになったのがこのボウイのサポートで、さっそく例の象さん“パオーン”をカマしてる。うわぁ〜、久し振りに聴いたけど、<Fame>とか<Station To Station>とか、やっぱイイわぁ〜! 昔の<Five Years>や<Ziggy Stardust>とかも、スコーンって抜けたプレイっぷりでイイ感じだし。そして何より、ボウイ自身が美しい。それこそ溜息が出てしまうほどに…。おっと自分はノーマルですケドね(苦笑)

なお、ジャケにはCCCDマークがついてますが、編集部から回ってきたサンプル盤代わりのEU盤なので悪しからず。もし自腹で購入してたらCCCDは買いませんって。