9e0b778e.jpgジャケットを見た瞬間、思わずドキッ!とした。別にボクにその気はないけれど、ノーマルでもそう思ってしまうくらいキリリとした男前である。確かに以前のアルバム・ジャケで二枚目なのは分かってた。デビュー盤にしてAOR名品に数えられる『ALL I NEED』がCD化された時、織田裕二を引き合いに出してライナーを書いた覚えもある。だけど既にデビューから20余年。つまりこのルックスで40代半ばなのだ。ウーン、神様って不公平ですぅ〜(泣)
Jackの作品としては、12年ぶり、5枚目のソロ・アルバムってことになるのかな。元々俳優としてデビューした人だけに、長いブランクの間は本業で忙しかったらしい。でも歌唱力は衰えてないみたいだし、込めて歌うトコロのクセなどは昔のまま。サウンドは今様のオーガニックなアダルト・コンテンポラリーで、ウエストコーストの匂いもタップリだ。それこそ最初にパッと思い付いたのは、同じJacKでも、いま大人気のJack Johnson。ただしアソコまでゆる〜くはない。気が向いた時にブラッとスタジオ入りしてるのがハワイのJackだとすれば、その音楽をそのままL.A.へ持ってって、カッチリとタイム・スケジュールに乗せてレコーディングしたのがコチラのJack、そんな印象だ。そういう意味では、以前 ココで紹介したAOL(Jack Johnsonとも関わりアリ)が一番近いかも知れない。

かつてはGlen Ballard & Cliff Magnessが彼をプロデュースしていたが、今回のプロデュースはJeff Pescetto。クールサウンドから会心のアルバムを出している、あの御仁である。更に、Jeff Paris(=Geoffrey Leib/元Pieces)がプロデュースした曲もあり。だからアコースティックなんだけど、結構深いところでクロい指向性が覗いている。タイトル曲は、みんながよく知ってる、あの<Dancing In The Moonlight>。Peter WolfやJesse Barishという、元(Jefferson)Starship関係者が偶然揃ったのも面白い。

ところで、やっぱり気になるJackのルックス。音を聴きながらブックレットをめくっていたら、TVか何かのスタジオ・ライヴのショットを発見。それを見ると、目尻のところに深いシワが。そんなのでチョッピリ安心したりして(情けない〜)