6763fb56.jpgカナザワが心の名盤にしているアルバムが、とうとう世界初CD化。いやぁ、嬉しいっす! 今は某誌レビューのために戴いたCD-Rで聴いてるけれど、本チャンの紙ジャケCDを手にしたら、結構感動しちゃうかもね。ホント、今から待ち遠しいッス。
そもそもパイロットとの出会いは、ラジオから飛び出した<Magic>。ボクがまだ中2の頃だと思うから、1974年頃か。徹頭徹尾ポップに仕上げられたこの曲を聴いてから、パイロットはいつも気になるアーティストになった。アラン・パーソンズとの関わりを知ったのは、ずっとずっと後のことである。しかもキチンと聴いたのは、ロイ・トーマス・ベイカーがプロデュースを手掛けた3枚目まで。メンバーが2人に減って片翼飛行を強いられた本作には、なかなか手が伸びずにいた。解散直前の作だし、どうせロクなモンじゃないだろうと、タカを括っていたのだ。

ところが知り合いに聴かされて、ビックリ仰天!! オレ、コッチの方が好きかも〜!となった次第。ベイ・シティ・ローラーズにも関わった連中だけあって、初期のポップさには屈託がないのだが、ここにいるパイロットは落ち着きとインテリジェンスを身に付けていた。感性だけで音を作っていた彼らに、センスとバックボーンがついたというか、要するに成長して大人になった彼らがいたのだ。たしかにインパクトは<Magic>や<January>の方が上。でも1曲目の<Get Up And Go>のツイン・ギターには秘められた哀愁があるし、アコースティックな<Library Door>は心の琴線に触れてくる。そう、なんて言うか、ジワッと滲みてくるような味があるのだ。これは以前のパイロットにはあまり感じられなかったこと。よくビートルズに比較されるけど、その論法でいったら、ポールの『LONDON TOWN』に通じるようなテイストがある。

EMIでの1〜3枚目は、わりと早くからスンナリCD化され、早々に買うことができた。しかしAristaへ移籍してからのコレは、何度リクエストしても、許可が降りなかったとか。それで号を煮やしたメンバーが、再録盤『BLUE YONDER』(02年)を出したことも。でもアレって、それなりに良かったんだけど、元を知ってる身としちゃあ、かえってオリジナルへの愛着を強くした感があり…。でもそうした歪んだ状況も、もうすぐ終わる。

今、何回目かの<There's A Place>が流れて来た。うーん、ドリーミーなハーモニーが堪らん! ついでにサッド・カフェとかシティ・ボーイとかも聴きたくなってきたな。実はこういうブリティッシュ・ポップ物には目がないボクなのでした。これじゃあ、なかなかレビュー原稿が書けないよぉ(泣)