8c4aeae6.jpgお懐かしや、洋楽専門の名TV番組『ベスト・ヒットUSA』のCMでガンガン流れていた、ブリヂストン・タイヤ“イーガー”のCMソング。今 カナザワが関わっているコンピに収録できないものか?と画策したら、見事に成功しそう。やったぁ〜! こうしたシングル・オンリー曲、しかもオリジナル・アルバムの流れから外れてるナンバーとなれば、そういうチャンスは滅多にないですから!
そのコンピとは、音楽誌『ストレンジ・デイズ』が監修しているコンピレーション『ニッチ・ポップ』のAOR編。なのでカナザワはあくまでもお手伝いとしての参加だけれど、この曲を筆頭に、ここぞ!という未CD化曲を幾つか提案させていただいた。選ぶ基準としては、AORど真ん中ではなく、あくまでも“ニッチ”な“ポップ”であること。となると、この脳天気なほどに明快なCMソングあたりは、まさにピッタシではないか!と。

プロデュースは松居和。かの松居慶子のご主人で、L.A.在住のプロデューサー/コーディネイターとして活躍中。ご自身もBamboo Flute(=尺八)を吹き、結構な枚数のプロジェクト・アルバムを出してる。うち何枚かはAOR人脈が多数参加なので、既にお馴染みだろう。そしてコ・プロデュースとギターが、なんとロベン・フォード。要するにこの組み合わせ、ロベンのAORアルバム『LOVE'S HEARTACHE』と同じなのだ。そのアルバムの邦題になっていた<ホィールズ・オブ・ラヴ>という収録曲も、同じくブリヂストンのCMソングだったはずである。ちなみにこのロベンのアルバム、米では"KAZU MATSUI PROJECT feat. Robben Ford"の名義でリリースされていた。だからその他のメンツも、当時2人に近かったラッセル・フェランテ(kyd)、ネイザン・イースト(b)、カルロス・ヴェガ(ds)などが参加している。

また面白いのはB面で、エリック・タッグ繋がりから、松原正樹『PAINTED WOMAN』のタイトル曲をピックアップ。歌と作曲がエリック、しかも所属レーベルが一緒だから可能になったことだが、敢えてエリック自身のアルバムからはチョイスせず、という辺り、これはちょっと嬉しい荒技だったりして。

さて、そのコンピには、他にもカナザワならではの提案曲がある。でももう締切真際だというのに、未だ使用許諾が降りず収録見送りになりそうな曲も。だから内容の正式発表は、フタを明けてのお楽しみということで。ちなみにデラ・セダカのデビュー曲<My Guy>は、権利所在が確認できず、というコトで早々に玉砕してしまいました(泣) 実はこれで未CD化のパターン、かなり多い。権利が移動してるのなら、諦めたり追っかけたりするコトが可能なのだけど…。

一応コンピの発売予定日は、現時点では8月(ビクターから)。デヴィッド・パックのニュー・アルバムと同時展開を目論んでいるそうなので、その時が来たら、一緒にお手に取ってみて下さいな。