512b846c.jpgようやく一息つけたので、好例のレコード・バーゲンに行って来た。実は先週も何とか半日空けて、別の中古バーゲンに出向いたけど(苦笑)。ボクの場合、これがストレス解消になってるので、仕事で缶詰めになってバーゲンにも行けないとなると、逆にイライラして原稿の進みが悪くなりそうなのだ(←自分に言い訳するなっ!)
ところがですね、最近のバーゲンはまったくもって中身が薄い。先週はそれでも7枚買ったが、今週は2枚だけで¥2000-あまり。ちなみに買ったのは
● 52nd Street / Somethings'd Going On (Lenny White produce)
● Mahavishnu Orchestra / Inner Worlds
52nd Streetはカセットのままのものをアナログ化、マハヴィシュヌは輸入盤CDも出てるけど、コレは帯つき美品が格安だったので。欲しいというより、手ブラで帰るのも寂しいのでとりあえず…といった感じかな。ホントは仕事絡みで探しているアナログが数枚あるけれど、あまり状態が良くないのが一枚出てきただけなので、買わずに見送ってしまった。値段もちと釣り合わなかったし。もっとも朝一番で行けば面白いブツが揃っているのかも知れないが、傍若無人なアマDJ集団と目が血走ったコレクターたちの中に分け入るほどの元気は、もうないのよね。

でもそれでも数年前は、この手のバーゲンに行くと2〜3万は軽く吹っ飛んでいた。けれど最近は、そもそも食指が動くブツの数がどうにも少ない。だから近年はレア盤探しというより、「この値段なら」というような安レコ漁りに気持ちを切り替えたのだ。なのにこの体たらく。ネット通販やオークションに押されてるのは理解できるが、いよいよ中古盤屋の営業スタンスと知識自体が問われていると実感する。いくら帯つき美品だって、もうエア・サプライのアナログ盤に1000円以上払う客なんていないのだ。

現にボクは、あまりの内容のヒドさに不満を覚え、そのまま車を神保町へ向けてしまった。ここには以前から懇意にしてる店が2件あり(といっても年に数度しか行けないが)、渋谷・新宿とは違った品揃えと低価格で頑張っている。たまたま一件は店員が一時外出中で店を閉めていたが、もう一件ではアッと言う間に探し物1枚とボクが知らないネタばかり、合わせて10枚近くをピックアップ。その中から試聴機で絞り込み、4枚ばかりお買い上げとなった。これで1万超はコスト・パフォーマンス的に今イチであるが、探しモノができて新しいネタも仕入れたのだから、充分納得できる。やっぱ中古漁りはこうでなくっちゃ!

さて、その中でも一番の収穫が、このCHEESE。かわゆいネズミ・ジャケに手が止まり、裏ジャケを見ると、おぉ〜、77年のGood Soundsものぢゃあーりませんか! このGood Soundsは、フリーソウル方面で騒がれているSPATSを出したところ。かのマイアミのT.K.レコード傘下のレーベルである。当然期待するのは、初期ボビー・コールドウェルやジョン・ヴァレンティみたいな都会派ブルー・アイド・ソウル。このT.K.周辺にはSPATSのほかにも、CHOCOLATECLAYなんていう“マイアミのシュガー・ベイブ”と呼んでしまいたくなる連中や、かのリトル・ビーヴァーがいるが、このCHEESEもまさにそうした音だった。キラー・チューンは2曲で、他にもポツポツと良さ気なナンバーが。もちろん並のファンキー・ロックもあったりするけど、個人的には SPATSに勝るとも劣らないという、なかりの掘り出しモノとなった。まだフリーソウル方面でも知れれてないみたい。その手の音が好きな方は、ちょっと探してみて下さい。

でも考えてみれば、ホントはこういうのがバーゲン会場で見つからないといけないのではないか。それなのに昨日は、レア盤は手が出ないほど高く、安いブツはどこにでも転がってるシロモノばかり。出店するショップのラインナップも固定化しちゃってるし、品揃えのイイ店とつまらない店の差も歴然としてる。もうアナログ・バブルの時代は過ぎたのだから、今は店の存在価値が問われているのだよ! なぁんて熱くなってないで、ハイ、チーズ!ってか。