dd407614.gifさぁ、今週はライヴ三昧。締切ラッシュから抜け出した途端にコレというのは、休みナシでキツいというべきか、あるいはラッキーというべきか。とにかく予定では月曜〜土曜までスケジュールはビッシリ。でももしすべてこの勢いでチケットを買ってたら、すぐに破産してしまうのは明白なので、やはり感謝せにゃいけないな。そして初っ端の昨日はブルーノートでジョイスwithドリ・カイミ、今日は熱帯JAZZと、いきなりラテンなノリの幕開けとなった。
ブルーノートでのジョイスたちは、なんかもう至って自然体。普通アーティストって何らかのオーラを感じたりするものだけど、ボサノヴァ系の人って、あまりそれがないのね。ステージを下りると、もう完全に普通の人。ジョイスもちょっとインテリっぽいオバハンだし、天才的仕事人であるはずのドリも、太っちょでちょっぴり神経質そうなオッサンに見えた。それなのにステージで楽器を手にした途端、空気がピリッと引き締まる。ジョイスの来日公演もすっかり定着したけれど、今回は彼女自らが“ワタシのセンセイ”と呼ぶドリと一緒ということで、ちょっぴり貴重なパフォーマンスになった。

そして今日は、結成10周年を迎える熱帯JAZZを、芝メルパルクホールで。リーダーのカルロス菅野さんにはこれまで2度インタビューする機会があって、先月も話を聞いたのだが(ADLIB7月号掲載)「まさか熱帯が10年も続くとは…!」と感慨深い様子。でも今では名の通ったフュージョン・アーティストでもホール公演が難しくなってるというのに、彼らの場合はホールがほど良く一杯になって、しかも後半総立ち。まさにラテンの真髄を堪能させてくれるライヴだった。ゲストには、アルバムでも共演しているスリー・ビックリーズと、その親玉“くわまん”こと桑野信義。さすがにスリー・ビックリーズの下らないギャグにはちょっと退いたが、くわまんの「ボク、本当は熱帯に入りたかったんですよぉ」は、まんざら社交辞令だけではなさそうな気がした。ラテン好き、ビッグバンド好きの理想形が、今の熱帯にはある。例えばドラムの神保さんにしたって、世界を股に掛ける活躍をしながら、シッカリ熱帯ではメンバーの一員として堅実に叩いている。ホントはパーカッションが3人もいるわけで、ドラマーの運動場としてはかなり限定されるはずだが、むしろそれを楽しんでるみたい。「ボクにはラテンの血が流れているんです」とは、3〜4ヶ月前にお話した時に本人の口から出た言葉。おそらくメンバー全員が、彼と同じような気持ちを持っているから、17人もの大所帯が高いモチベーションを保ちつつ、前進し続けて来られたと思う。

“目指すはブエナ・ビスタ”というのは、最近のカルロスさんの口癖であり、今では熱帯の合言葉でもある。10年目の熱きライヴは、そのための通過点に過ぎない。まぁ単純に言って、コレだけストレートにライヴを楽しませてくれるなら、これからも着実に人気は伸びていくはず、間違いない!!