0d722c97.jpg8月21日12:15からNHK-FMでオンエアされる【角松敏生のダンスミュージック大百科】の収録日。3週間前に収録なんてちょっと早い気もするけど、お盆休みもあることだし、まぁこんなもんか。沖縄帰りの角松は、向こうで海に潜ったのはたった一日とか。何でもビデオの収録など、ほとんど仕事漬けだったらしい。
最終的な打ち合わせのあと、20:00頃から収録スタート。ゴールデン・ウィークにオンエアされた前回AOR篇の時には、角松とボクのスケジュールが合わず、録りには立ち会えなかったので、カナザワ的には初めてのNHKスタジオ入りになる。イヤ、さすがに天下の日本放送協会さん、ラジオでもディレクター氏の他に音声さんやアシスタントがつくのだな。カナザワが喋っているCSラジオなんて、基本的にディレクターが一人でキュー出して卓をイジってますから。

さて、番組の内容やかかる曲は当日までのお楽しみ。でも角松はやはり喋り慣れしてるだけあって、一人でブースに入っても、なかなか話の持っていき方が上手い。ちゃんと聞かせ方のツボを心得ていると言うかな。例えば、「ソウル・ミュージックのライヴというのは、分かりやすく言うと演歌ショーなんです」なんて宣う。そして喩えに出したのが、何とビックリ、マツケン・サンバ! そしてルーサー・ヴァンドロスのライヴを観た者として、来日公演が実現しなかったことを惜しみつつも、もしかしてルーサーは来日できなくて正解だったかも、なんて言ってた。アメリカでは、ルーサーがバラードなんかでwowwowとコブシを回すと、歌が聴こえなくなるほどの大喝采が起きるそう。だからルーサーも、それを何度も何度もしつこいくらいに繰り返してウケを取る。しかも衣装はキンキラキン。これじゃあ確かに二流の演歌ショーだ。だからソウルのライヴを知らない日本の俄ファンは、まずここで退いてしまう。
そのうえ何とか残ったソウル・ファンも、ルーサーのバラードにはジックリ聴き入ってしまうに違いない。となると、今度はルーサーの方が静かな反応に激しく戸惑うんじゃないか、と。うーん、さもありなん…。

そういえば角松は、20年くらい前にもルーサーのライヴと演歌ショーを引き合いに出し、それの良さが分からなきゃ、黒人のソウル・シンガーのライヴなんて楽しめない、と語ってた。ボクもルーサーのロンドン・ライヴをビデオを持っているが、バックの演奏陣は実力派にも関わらず後ろで地味に引いてるだけ。ロック系のライヴのノリとは、明らかに雰囲気が違う。どちらかというと、ラスベガスのディナー・ショーに近い。だから演歌ショーと言いたくなるもの納得できる。しっかし、マツケン・サンバの喩えにはスタッフ一同大爆笑。

まぁココで少しだけ教えちゃうと、最近TV−CMで使われている<愛のコリーダ>も、80年代ダンス・ミュージックの代表曲として紹介される。これってリアルタイムで知ってる人は、ちょっと気恥ずかしくなる曲でもあるが、当の角松も「プッ!と吹き出しちゃう」なんて言ってた。かなりたっぷり喋ってたので、アチコチ編集されるのは間違いないが、果たしてこのセリフは残るのやら。
ちなみにこの曲をプレイしているジョン・ロビンソン(ds)とルイス・ジョンソン(b)のリズム隊は、そっくりそのまま角松の『WEEKEND FLY TO SUN』のレコーディング・メンバーでありました。