024e28c6.gif2回目にして渋すぎ? 実はちょっと仕事絡みで。まぁ、2ヶ月後には何の仕事か分かると思うので、今ここでは明かさないことにしよう。ちょうど2枚組アンソロジーも出たことだし(日本盤は来月初め)。

それにしても、どうもオバサン・シンガーという悲しいイメージがついてる人である。でも実際はデラニー&ボニーやレオン・ラッセルらのスワンプ人脈を代表する女性で、姉プリシラはブッカー・T・ジョーンズのカミサン。大きな全米ヒットだって持っている。クリス・クリストファーソンと夫婦だったといっても、若い音楽ファンには通用しないだろうが。

では何がいけなかったか? それは、90年代に入った頃から日本制作で安っぽいポップ・アルバムを連発したから。逆カヴァー作品でもよく歌っているし。あまり曲を書く人ではないだけに、どんな曲を取り上げてどう料理するかが勝負だが、この頃は持ち味の柔軟性とポリシーのなさが紙一重、という感じだった。

でも、70年代の彼女は違う。特に後半の作品は、ポップスでありながら、さり気なくメロウ・テイストも忍ばせていて。例えばここではボズの<Slow Dancer>、ジョージ・ハリソンでお馴染みの<Bye Bye, Love>をやっているし、タイトル曲はデヴィッド・ラズリーの作。ギターはほとんどジェイ・グレイドンで、なかなかのソロまで弾いている。AORじゃないけどね。

アルバムのオープニングはトム・スノウの<You>。そういえばこの曲、大学時代に国立競技場でウン万人を前に演奏したことがある。聴いてたのは、多分40〜50人だと思うけど(苦笑)。ジェイ参加と知ってたら、もっと真面目にコピーしたのに(泣)

ちなみにリタは今年、御齢60。少し前に来日してたが、今アツアツのダンナは米在住の日本人医師だそうだ。