8d15ab8c.jpgHandshakeレーベルものでカリン・ジョーンズが出たら、次は当然リヴェレイションだす。分かる人には分かり過ぎる展開。でも分かりにくいのは彼らの方。だってコレ、Handshakeでの彼らの2枚目(82年)だけれど、タイトルは前作と同じ『REVELATION』なのだ。しかも75年のファーストも同名だからヤヤこしい。でも中身はコレが最高よ!
このリヴェレイションは、ニューヨークのスタジオ・シンガー集団。カナザワ的にはルーサー・ヴァンドロスのアルバムあたりで意識し始めたのだが、メンバーのフィル・バロウやベニー・ディッグスはすでに60年代から活躍。前身は"New York Community Choir"という大所帯のゴスペル・クワイアで、アルバムも出ている。そこから4人編成の別働隊として組まれたのが、このリヴェレイション。オリジナル・メンバーには、ルーサーやデヴィッド・ラズリーとスタジオ・ヴォーカル・ユニット的に活動していたアーノルド・マッカラーが在籍していた。Handshakeに移ってからは、ルーサーのツアーやレイ・グッドマン&ブラウンで歌っているケヴィン・オーウェンスがメンバーになっている。
 そんな実力派のヴォーカル・グループだから、歌が上手いのは当たり前。派手じゃないのはこれまた予想通りであるが、とにかくグングン攻め込んでくる感じがタラマン! アッ、そこそこ、もっと突いてッ!!ってなモンである。

しかも、そのサウンドがまた強力。プロデュースは、アース・ウインド&ファイアーのアレンジでお馴染み、Tom Tom 84だ。しかもこの当時のTom TomはL.A.でも結構イイ仕事をしていて。さらにリヴェレイション自体がニューヨークの人たちだから、そこでもレコーディングを実施。言わばシカゴ、ニューヨーク、L.A.の三元録音なのである。そして何より素晴らしいのは、それぞれの地のサウンドがバランス良くミックスされて、極上のアーバン・サウンドに仕上がっている点だ。例えばストリングスの芳醇な響きは如何にもシカゴ・サウンドだし、エレピのキラビヤかな音色はL.A.産のAOR風、ヴァイタルで鳴りのいいリズム隊はニューヨークの空気感を伝えてくれるのだ。Tom Tomといえばシカゴの重鎮だけれど、例えば角松敏生のセカンド『WEEKEND, FLY TO THE SUN』でのアレンジも、ちょうど同じ時期のTom Tom ワークス in L.A.。たしかにこのアルバムを聴いてると、時々角松サウンドそっくりの音に出くわすから面白い。実際バックのメンバーも、角松ファンにはお馴染みの人が多いし。

ちなみにHandshakeでの彼らのアルバムは、これで2枚とも目出たくCD化済み。ちなみに前作はアナログ時代に『フィール・イット』という邦題で国内盤があったが、果たしてコチラは日本リリースがあったのだろうか?