4538e261.jpg新作に寄せた角松敏生インタビューを取ってきた(for ADLIB)。もうご存知の人も多いと思うけど、彼は来月26日に自分のニュー・アルバム『THE PAST & THEN』と『白い船』に続いて2作目となるサントラ盤『ミラクルバナナ』を同時発売するのだ。
まず角松自身のアルバムだけれど、このところの角松は大作と企画モノを交互に出すのが慣例になっていて、今回は企画モノの番。しかしてその内容は、タイトルからも察せられるように、過去の曲のセルフ・リメイクと新曲が半々で構成されている。しかも企画モノらしくテンションはユルめで、やや軽い感じの仕上がり。でも緊張感ビンビンの時より少しリラックスした方が、本来の角松の持ち味が出る気がするのはオレだけかな? 例えば『INCANATIO』なんてトンでもなく緻密に作り上げられた崇高な作品だけれど、やっぱり聴く方も身構えるというか、車で聴き流すのではなくスピーカーに対峙して聴くべきアルバムだと思っちゃう。曲単位でいえば、<No End Summer>とか<浜辺の歌>とか、フッと力を抜いた時に角松のメロディ・メイカーとしての魅力が強く表れると思うんだよね。

で、今回の新曲は、MAOCHICA+森俊之というピアノ・トリオが基本的な構成員。つまり生ピ2台とエレピの3人をバックに想定して、曲を書いたそうだ。そうした指向性と出来た曲のスタイルが見事なくらいバッチリとハマったのが、オープニングの<Rain Man>。ギルバート・オサリヴァンやトッド・ラングレン好きという彼のメロディ・センスが、妙に飾られることなく、ストレートに表現された素晴らしいポップ・チューンになっている。カナザワ的には、もうコレだけでこのアルバム充分価値があるな。もちろん他の曲も悪くないけど、『FANKACOUTIC』っぽい曲をピアノ編成でやったりしてるのもあるだけに、この曲のフレッシュさが余計際立って聴こえる。

リメイク曲は、前回のElastic Tourで披露された昔の曲を、ほぼライヴと同じアレンジで再現したもの。どうせアコースティックなアレンジにするなら、もっと大胆に崩しちゃえば?なんて個人的には思うが、作り手にしてみれば、どこかにオリジナルの作風を残しておきたかったのかも知れない。選曲の対象時期が集中したのも、結果として必然性があったようだ。

あとは『ミラクルバナナ』のサントラだが、まぁ、コチラの話はまた次の機会に。何せ、まだ映画自体を観てないのでね。一応カナザワは、サントラとしては『白い船』より興味深々で聴けた、とだけ言っておきます。

ところで、ファンの間で「カッコイイ!」と話題騒然のこのジャケ。カナザワ周辺では、もっぱらホスト系と言われてる。そうしたら帰り際、レコード会社の人がポツリ。
「うーん、ロッド・スチュワートみたいっすよね」
そっか〜、どうも何処かで見たことある構図だと思ってたんだぁ〜!!