c67b7c48.jpg車で出かける所用アリで、明日発売になるマイケル・フランクスの『アルティメイト・ベスト』2枚組を聴いた。輸入盤は『THE ART OF LOVE 〜 THE MICHAEL FRANKS ANTHOLOGY』のタイトルで、メジャー・デビュ−25周年作品として03年にリリース。国内盤はアッサリ発売が見送られ残念に思っていたが、このたび、ジョージ・ベンソン、マイケル・マクドナルド、クリス・レアの各ベストと共にやっと登場。クリス・レアの『アルティメイト・ベスト(HEARTBEATS〜 GREATEST HITS)』でライナーを担当したのは、ココでも書いた通りだ。
マイケルのベストというと、今までにも2枚ほど出ていた記憶がある。でも作品は多いし、基本的にヒットメイカーではないことから、ベストよりオリジナル・アルバムを聴くべきだと思い、ほとんど無視していた。それこそカーステ用に格安バーゲンで買ったくらいかな。でも今度は2枚組だし、マイケル本人も関わっているだけあって、実に丁寧な作り。未発表曲こそないが、米では未発でオーストラリアでのみCD化されている『LIVE-with CROSSFIRE』から2曲、ジョー・サンプルのアルバムでゲストで歌った<Leading Me Back To You>、イエロ−ジャケッツのライヴ盤に入っていた<The Dream>なんてあたりも収録されている。前にインタビューした時に、少しだけこのアンソロジーの話を聞く機械があったが、やはり自分でも愛着があるようだ。

そして何より、隠れたエピソード満載の解説(英文ライナーの訳)が嬉しい。米盤では40ページ以上に及ぶ豪華ブックレットが、コチラでは半分以下の縮小版になってしまってるのがイタイけど、まずは素直に日本初登場を喜ぶとしよう。マイケル・フランクス入門編としても最適!

ちなみにマイケル、現在は新しいアルバムのレコーディングに入っているそうである。