c1a1b111.gif人気の絵本『ひとまねこざる:おさるのジョージ』のサウンド・トラック。その初映画化に際し、現在人気絶頂のジャック・ジョンソンが音楽を担当した。某ラジオ番組ではジャック本人が主役ジョージの声を吹き替えている、なんて話してた気がするけど、実際はそうではなく、ジョージの心の声を音楽で表現した、ということらしい。うー、ややこしいキャッチ作りや上がって(苦笑)

でも中身はサイコー! ジャックのライヴでは、オーディエンスみんなが大合唱することで知られているけど(英語圏の場合)、内容が子供向けだけに、意識的にそうした作りになっている。正式タイトルにも 『Sing-A-Longs and Lullabies for the film - CURIOUS GEORGE』とあって、いかにもそんな感じ。彼とこのジョージのキャラは相性ピッタリだ。ジャック自身もかなり良いノリでこれを作り上げたらしく、新曲も9曲書き下ろしている。

元々が自然体でヒューマンなサウンドを売りにするジャックの歌には、小賢しい理屈やら薄っぺらな建前がない。だからサントラといっても、ほとんどいつもと変わらぬジャック節。子供を意識してか、メロディがもっとキャッチーだったり、ビートを強調してたりするが、大仰に構えるなんてことはなくて路線はそのまま。もちろん“みんなで歌おう”的な曲も用意され、子供たちのコーラスがフィーチャーされたりする。それが何とも心地良くて…。こういう企画モノに何なんだけど、カナザワ的にはこれまでのジャックのアルバムの中で一番シックリきた。「そりゃー、オマエがまだガキだからだ」な〜んて声も聞こえてきそうだが、なんかジャックって、アルバムを重ねるごとにどんどん自分にフィットするようになってきてるんだよね。

例によってben HarperやG.Loveも参加。ジャック主宰のBrushfire Labelの新人Matt Costaとのデュエットもある。個人的にはレギュラー作よりツボにハマっちゃったワケだけど、それってやっぱりオレの精神年齢のせいなのでしょーか!?