061a5081.jpg我が【LightMellow's Choice】でONE LINE BAND唯一のアルバムが再発されるのと同時に、このバンドの発展形であるSHOGUNが再結成ライヴを敢行。というワケで、久し振りに原宿クロコダイルへ行ってきた。このライヴハウスは老舗中の老舗だけれど、何故かカナザワはほとんど縁がなく、行ったのは20数年ぶり。昔は渋谷陽一やら松村雄作といった往年のロッキング・オン勢がここでレコード・コンサートを開いていて、結構覗きに行ってたんだよね。

さて現在のSHOGUNは、芳野藤丸(g.vo)、長岡道夫(b)、大谷和夫(kyd)の3人だけで、あとは随時サポートを入れていく形。名ドラマーの山木秀夫が戻ってこなかったのは残念だが、彼の今のポジションを考えたら、致し方のないところだろう。まぁカナザワにとっては、とにかく藤丸さんさえいれば…と思っていた節があるのだが、イヤなに、やっぱり他の2人の存在感も充分過ぎるほど大きかった。大谷サンのエレピはコロコロとよく転がるし、ミッチーさんのベースは安定感抜群で…。いや反省!

年末に解説用に行なったインタビューでも藤丸さんが言ってたが、ONE LINE BANDというのはSHOGUNの前哨戦、ポイント・ゼロみたいなもの。何せ元々のメンバーの5人にケイシー・ランキンが加わっただけでSHOGUNになってしまうのだから。なのでこの日もONE LINEの再発記念に、アルバムから2曲をピックアップ。ノッケから<Yellow Magic>が炸裂した時はさすがにビックリした。と同時に、あの藤丸さんならではの小気味よいカッティングが冴えまくり、カナザワ早くも感動の嵐!状態。もう一曲は<Cold Wind>で、こちらではギター・ソロを披露してくれた。

ちなみのこの『YELLOW MAGIC』というアルバム、サーフ・ロックやハワイアン・コンテンポラリーの著名アーティストたちが揃って使っていたSounds of Hawaiiで録られているんだけれど、日本のスタジオに比べるとホントにトンでもないところで、アンプがラジオの電波を拾ったり、ダンボールで防音してたりで、かなり面食らったとか。でもそのせいで70'sのハワイを代表する歌姫ノヘラニ・シプリアーノがコーラスをとってたりする。もっともメンバーは誰が歌ってるのか、全然認識してなかったらしいが。

もちろんSHOGUNと名乗るからには、ライヴでは<男達のメロディー>も<Bad City>も<Lonely Man>もやる。嬉しいことに<South On 101>も出た。そーいえば、4年前には『COMPLETE SHOGUN』の解説も書いたっけなー。AB'Sが再結成した時にはヨレヨレだった藤丸氏のヴォーカルも、だいぶイイ感じに復活してきた。予定していたレコーディングはまだ行なってないそうだけど、ライヴでこれだけ演れるなら、新しいアルバムも期待大。それまではONE LINE BAND『YELLOW MAGIC』の初CD化で我慢ってか!