f6cc9813.jpg先月、この春に発売されるレコード・ジャケット本にコラムを寄せた。今日はその撮影。でもジャケを撮るんだと思ったら、そのジャケを持つ筆者を撮るそうで…。実は好きなジャケについて書いて下さい、と最初に言われた時、すぐにJorge Santanaのピンクいパンティー・ジャケが頭に浮かんだ。けれどその話を聞き、急遽コチラに変更。だって自分がJorgeのパンティー・ジャケもってニンマリしてたら、ほとんどスケベな変態オヤジぢゃん…(そのままだろ!ってツッコミはナシよ!!) 紳士で高貴なカナザワとしては、そーゆーお下劣な撮られ方をしてはイケナイのだ!(笑)



さてこのMichael Monroe君、もちろんHanoi Rocksのケバい彼とは同名異人で、コチラはミネソタ州ミネアポリスのローカルなシンガー・ソングライター。ほとんど自主制作に近いインディー盤ながら、自分は偶然にも渋谷の某廃盤専門店で出会うことができた。そして壁に掛かっていたこのジャケを見て、何やらモゾモゾとオタクの直感が。Michael君の優しい眼差しとお髭、純白のシャツ、窓から射し込む光と観葉植物、そして全体をソフト・フォーカスで捕らえたアートワーク…。そのどれもが「買え、聴け〜」と密やかに訴えてきたのである。仲間内では、薄いオツム、あご髭、それにメガネというルックスが良いCCMの見分け方、なんてまことしやかに言われた時期があるけれど、ほとんどそのノリに近い感じ。このジャケで、そのうえ良いSSWが出るミネソタ産となりゃあ、かなりの確率でイイ音が詰まってると思えたのだ。

聴いてみれば、まるでMichael Johnson meets Michael Franks & Kenny Rankinといったテイスト。実際にKennyの<Stringsman>をカヴァーしてるが、ジャジー・テイスト一辺倒ではなく、ややナッシュヴィルっぽいナンバーもある。秀逸なのは、モロにRankinしてる<Over Love>。でもアルバム全体ではMichael FranksのインテリジェンスやRankinのクリスタル感は濃くなくて、その代わりにウォームで親しみやすい響きがある、といったらいいかな。本質はハートフルなシンガー・ソングライターだけど、FranksやRankinに憧れてアルバム作りました、ってな感じなのかも知れない。80年のアルバムだが、もしメジャーから出てれば、もっともっと有名になっていたと思う。

ちなみに彼は今も音楽活動を続けており、ウィンダム・ヒルの路線を意識したのか、当時よりもニュー・エイジ寄りに進んだようだ。そしてこの隠れ名盤『SUMMER RAIN』も93年に別ジャケで再発され、今も入手可能。

ただこの頃は、同じMichaelでも長髪時のMichael Boltonみたいになっていて、その姿でジャケに映っている。そしてCDを裏返すと、オリジナル・ジャケットのアナログ盤を持って窓際に佇む姿が。もしかして「あぁ、あの頃はオレも若かった…」なんて物思いに耽っているのかしら。けれど髪がフサフサなんだから、あんまし贅沢言ってると、どっかから恨まれるぞぉ(苦笑)