richard_tee3/19にOA予定のNHK-FM『40代リスナーに贈る 角松敏生のフュージョン大百科』収録。選曲・構成で全面協力したカナザワも録音に立ち会った。放送日からしたら些か早い感じだが、角松がこのあと沖縄で撮影、ニューヨークでレコーディング…というスケジュールなので、前倒しになったのだ。


この日の角松は、前2回のAOR編、ダンス・ミュージック編の時よりも喋りが滑らか。マイク・テスト中から「40代リスナーに贈る 角松敏生のフュージョン大百科、20代も聴いてネ」なーんてすました顔で語りかけ、スタッフにウケを取ってる。カナザワが構成し、局のディレクターが仕上げた台本も分かりやすかったようで。ま、その通り喋る角松ではないんだが(苦笑) 逆に話の滑りが良すぎたのか、いつになく噛む場面が多くて苦笑。ただ実際はOAの1.5倍はトークしてるので、そのままお聴かせできないのが残念…。

さて、角松にとってのフュージョンは、はっぴいえんど周辺に次ぐ第2の原点。それこそAORやブラック・ミュージックよりも、つきあいは古い。と同時に、本物の音楽、技術に裏づけされた音楽を語るには格好の素材なワケで、自ずと彼のトークも熱くなる。そこでこのRIchard Teeのファースト・ソロ 『STROKIN'』。セレクトはもちろん名演と言われるSteve Gaddとの重厚デュオ、<Take The A Train>だ。ファンならとうに御存知の通り、TeeもGaddも角松のアルバムに参加。特にTeeのピアノの影響力は強くて、Tee不在でも(小林)信吾氏なり友成氏なりがTeeっぽいゴスペル・タッチのピアノの披露してたりする。この曲の冒頭も、『T'S BALLAD』そのまんま。っていうか、あれはTee本人なので当然か。でもこういうワン&オンリーの人に限って、早く逝ってしまうんだよね。残されたGaddの方は、最近はEric Claptonのバンドで渋いドラムを叩いちゃいるが。ちなみに角松絡みでも、もしかしたら案外近いうちにGaddのプレイがまた聴けるカモよ!

収録後は角松とカナザワで、某所にある学生時代の仲間が経営するバーへ。そこで旧友数人と合流し、久方ぶりのプチ同窓会。40代半ばにしてデビューした元バンド仲間、 蔵や敷G介も一緒だ。彼は月収100万以上のサラリーマン人生を棒に振ってのデビューということで、一部でそのユニークな経歴が話題になっているらしく、角松の番組と同じ3/19のTV東京系『LIVE BANG!』に登場。なんとオマケに旧友:角松も「バカだよねェ〜」とコメント出演する。もしかしてこの日の角松ファンは、昼に夜に大忙しか!? しかし実際に角松とG介が直接顔を合わせたのは、なんと数ヶ月ぶり。そこで彼はG介と酒を呑み交わしつつ、G介のCDを聴きながら、先輩ミュージシャン風を吹かせていた。でもそれが曲作りとかアレンジ・演奏といった根本部分へのアドヴァイスではなく、ミキシングやマスタリングといったスタジオ・ワークの重要性を解いていたのが興味深いところ。でも考えてみれば、サウンドにはアーティストそれぞれの個性や音楽観があるわけで、たとえ元バンド仲間といっても、今やってる音楽はまったく方向性が違う。だからそこで論議を重ねるより、経験がモノをいうエンジニアリングについて苦言を呈したのだろう。2人の作品は、当然のことながら目指す音も、使っているミュージシャンも、制作コストも段違いだ。でもスタジオ・ワーク次第では、その差を詰めることは可能なハズである。

そんなこんなで盛り上がっていたプチ同窓会に、店常連の角松ファンも紛れ込み、更にハイ・テンションに。終盤 角松はCDプレイヤーの前に陣取り、わざわざマネージャーにCDを持ってこさせて、ちょっとしたDJ気取り。でもチョイスがAIRPLAYに四人囃子にEarth, Wind & Fire、Tom Scott…って、ほとんど昔と変わってないぢゃん(汗) でもふと気づけば午前5時。アァ〜、し、しめ切りがぁァァァ〜…