2006年04月04日
■ UNORTHODOX BEHAVIOUR / BRAND X
次号アドリブ誌の特集【エレクトリック・ピアノの名手・名作(仮)】に参戦。文字通り、コロコロと転がるようなエレピの音色の気持ち良さをフィーチャーしつつ、その手の名プレイヤーや名曲・名盤を紹介していく、なかなか面白い企画だ。となると、Joe SampleやHerbie Hancock、Richard Tee, Bob James, Chick Corea, Dave Grusinなんてあたりは言うまでもなく候補に上がってくる。編集部からのリストに DeodatoやLonnie Liston Smithの名があったのは、この企画ならでは。歌伴のエレピ名人のコーナーでは、Donny HathawayやDavid Foster, David Paichも。サスガ、美味しいところは押さえてるね。
で、カナザワが振られたお題は【エレピ名作コレクション】。要するに上記したような定番アーティスト以外を20枚紹介して…とのことだった。そこで「典型的なフュージョン・キーボーディストばかりじゃあツマラン!」ということで、レコ部屋から幅広く漁ってみた。AOR、ブラック、ブラジルもの、アメリカン・ロック、プログレ系…、でもさすがにハード・ロックはそぐわないね(苦笑) 具体的な中味は読んでいただくとして(4/19発売デス)、かなりカナザワの個性が反映されたリストになったと思う。Jeff BeckとかLarry Willis(元BS&T)とか、ね。ちなみに和モノは別の機会に回すそうです。
この中で、「これって案外メロウなんだよなぁ〜」と再認識したのが、このBrand X。Genesis在籍中のPhil Collinsが“英国のJaco”ことPercy Jonesらと結成した、ジャズ・ロック系のグループだ。当時はちょうどGenesisからPeter Gabrielが脱退して間もない頃。その後釜としてPhilがヴォーカル兼任になり、ステージでドラムを叩く機会が減ったため、思う様ドラムを叩きまくる欲求不満解消プロジェクトとして組んだ、なんて影口を言われたのを覚えている。その真偽はともかく、Philのワーカホリックはこの頃から始まったんだよな。
でもこのファースト『UNORTHODOX BEHAVIER』は、本気で傑作。英ジャズ・ロック界の腕達者が揃っただけあり、そのアンサンブルは壮絶のひとことだ。電光石火のフレーズをユニゾンでキメたり、変態的な変拍子を流麗に聴かせたりと、超絶技巧を正確無比に惜しげもなく披露する。全体のカラーを決定づけるのは、Percyの早弾きフレットレス・ベース。でもその間隙をぬうように、Robin Lumleyのエレピが硬質な音を響かせ、メロウな質感を醸し出すのだ。Mahavishunu OrchestraとかReturn To Foreverの米ジャズ・フュージョン勢ってどんどんワザを詰め込んで重圧にしてしまうけど、英国のジャズ・ロック・グループはちゃんとメリハリをつけて空間処理を活かすから、インテリジェンスを感じるんだな。たとえばSoft Machineの『6』や『7』あたりもエレピ大活躍のジャズ・ロックだけれど、ミニマル・ミュージックの趣も湛えているワケだし。
Brand Xもまさにそうした知的ユニット。Hypnosisによるアートワークも意味深でヤバそうだ。確かこのLumleyって人は、プロデューサーとしても実績を残すんだよね。ただGenesisで多忙になるPhilは次第にBrand Xから遠ざかり、メンバーも流動化。やがてPercyらのプロジェクトへと移行していく。でもやっぱりPhilが頑張っていた初期の『MOROCCAN ROLL』とか『LIVE STOCK』あたりがサイコーだった。バンドとして目指す音楽が明確で、それを信じられないようなテクニックで具現化してゆく快感があった。
ちなみに当時の邦題は『異常行為』。「アンオーソドックス・ビヘイヴャ」だからほぼ直訳だけど、ちょっとソソられる感じがありますね。禁断への誘い…というか。そのイメージがBrand Xが持つカリスマ性に結びついたりも。
でもカナザワはノゾキなんてしたことありませんからねッ!(たまたま見えたことは、ある、かも…)
で、カナザワが振られたお題は【エレピ名作コレクション】。要するに上記したような定番アーティスト以外を20枚紹介して…とのことだった。そこで「典型的なフュージョン・キーボーディストばかりじゃあツマラン!」ということで、レコ部屋から幅広く漁ってみた。AOR、ブラック、ブラジルもの、アメリカン・ロック、プログレ系…、でもさすがにハード・ロックはそぐわないね(苦笑) 具体的な中味は読んでいただくとして(4/19発売デス)、かなりカナザワの個性が反映されたリストになったと思う。Jeff BeckとかLarry Willis(元BS&T)とか、ね。ちなみに和モノは別の機会に回すそうです。
この中で、「これって案外メロウなんだよなぁ〜」と再認識したのが、このBrand X。Genesis在籍中のPhil Collinsが“英国のJaco”ことPercy Jonesらと結成した、ジャズ・ロック系のグループだ。当時はちょうどGenesisからPeter Gabrielが脱退して間もない頃。その後釜としてPhilがヴォーカル兼任になり、ステージでドラムを叩く機会が減ったため、思う様ドラムを叩きまくる欲求不満解消プロジェクトとして組んだ、なんて影口を言われたのを覚えている。その真偽はともかく、Philのワーカホリックはこの頃から始まったんだよな。
でもこのファースト『UNORTHODOX BEHAVIER』は、本気で傑作。英ジャズ・ロック界の腕達者が揃っただけあり、そのアンサンブルは壮絶のひとことだ。電光石火のフレーズをユニゾンでキメたり、変態的な変拍子を流麗に聴かせたりと、超絶技巧を正確無比に惜しげもなく披露する。全体のカラーを決定づけるのは、Percyの早弾きフレットレス・ベース。でもその間隙をぬうように、Robin Lumleyのエレピが硬質な音を響かせ、メロウな質感を醸し出すのだ。Mahavishunu OrchestraとかReturn To Foreverの米ジャズ・フュージョン勢ってどんどんワザを詰め込んで重圧にしてしまうけど、英国のジャズ・ロック・グループはちゃんとメリハリをつけて空間処理を活かすから、インテリジェンスを感じるんだな。たとえばSoft Machineの『6』や『7』あたりもエレピ大活躍のジャズ・ロックだけれど、ミニマル・ミュージックの趣も湛えているワケだし。
Brand Xもまさにそうした知的ユニット。Hypnosisによるアートワークも意味深でヤバそうだ。確かこのLumleyって人は、プロデューサーとしても実績を残すんだよね。ただGenesisで多忙になるPhilは次第にBrand Xから遠ざかり、メンバーも流動化。やがてPercyらのプロジェクトへと移行していく。でもやっぱりPhilが頑張っていた初期の『MOROCCAN ROLL』とか『LIVE STOCK』あたりがサイコーだった。バンドとして目指す音楽が明確で、それを信じられないようなテクニックで具現化してゆく快感があった。
ちなみに当時の邦題は『異常行為』。「アンオーソドックス・ビヘイヴャ」だからほぼ直訳だけど、ちょっとソソられる感じがありますね。禁断への誘い…というか。そのイメージがBrand Xが持つカリスマ性に結びついたりも。
でもカナザワはノゾキなんてしたことありませんからねッ!(たまたま見えたことは、ある、かも…)


