2006年04月10日

■ AFTER SIX / paris match

c3620eaa.jpg『TYPE III』『QUATTRO』『♭5』ときて、新作は『AFTER SIX』。間に挟んだベスト盤『5TH ANNIVERSARY』がちょうど節目になったのか、今回彼らは初めてセルフ・プロデュースに挑戦した。とはいえ、彼らはサウンド・クリエイター杉山洋介を中心とするユニットだから、実質的なサウンド・プロデュースはずっと彼が行なっていた。それでも今までは鎌田俊哉というプロデューサーが監督役として彼らをサジェストしてたワケで、方向性やヴィジョンまで彼ら自身が掌握したのは初めてである。


タイトルが象徴するように、聞こえてくる音はいつになくアーバン。従来はもっと明るくアッケラカンとしてたと思うが、ココでは何処までもコク深く、ジワ〜ンとエッチに攻めてくる。カナザワが瞬間的に閃いたのは、あのクルセイダーズだ。彼らのテキサス・ファンクが持つグルーヴやメロウネスはそのままに、それを一気に都会へ持ってきたというか。個人的には『IMAGE』というアルバムに、イメージがダブるのだけれど(シャレではないぞ)…。でもクレジットをよく見たら、ドラムはすべて杉山の打ち込み。その分ベースのグルーヴが、やたらとエグくて人間臭い。このあたりのコンビネーションが、この『AFTER SIX』サウンドの秘訣のような気がする。

こうした変化は、ラテンなノリのparis matchが好きな方にはツライかも知れない。でもカナザワは大歓迎。ミズノマリのクールなヴォーカルはまさにハマリ役だと思うし、古澤大が紡ぐリリックも節々で活きてくる。こういう小洒落た大人のサウンドを奏でられるアーティストは、今ホントに少なくなってしまったな。

最後にもひとつボヤかせて(苦笑)
CD買った方はお気づきかと思うが、この新作、今まで所属していたaosisレーベルからのものではない。実はレコード会社の方向転換により、aosisは消滅したのだ。まぁ、それはこのご時勢だから致し方ないだろう。でもそれと同時に、サンプル音源どころか彼らの情報までがまったく届かなくなってしまった。こんなふうに部署移動と共に今までの応援団がすっかり切り捨てられてしまうのは、絶対彼らのプラスにならない。レコード会社も規模が大きくなると、お役所と同じく縦割り社会なんだよね(嘆)

lightmellow at 23:57 │Comments(0)TrackBack(0)clip!和モノ・City Pops  | New Release

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