b0b69f8a.gifレコード部屋でCDを探していて、ふと目についたので、ちとプレイヤーに。イイわぁ、サイコーだわぁ。自分もCD再発の仕事に携わっているのだから、いつかはこんな未発表作品を発掘したいものだわね(遠い目…)



このNOVOは、和モノ・レア・グルーヴやブリザな音の探求者たちの間で伝説となっている幻の国産グループ。72〜73年にかけて活動し、アルバムをほぼ完成させたものの、73年に2枚のシングルを出しただけで消滅してしまった。しかしその音は、当時としては珍しい本格的なブラジリアン・グルーヴ。セルジオ・メンデス全盛期で歌謡版セルメンみたいな連中は多かったそうだが、ここまで本物志向の連中は皆無だったらしい。実際たまたま来日していたセルメンが、レコーディング中の彼らを尋ねて激励。その時のスナップがデジパック内にあしらわれていたりする。しかし、あまりに本格的だった故に歌謡曲中心の市場にはまったく受け入れられず、レコードはお蔵入り。バンドも分裂してしまったというから、こりゃあ悲しい。

それが近年のクラブ・シーンに於けるブラジル音楽ブームで、突然脚光を浴びた。これにはかなりビックリ。でも、このNOVOの正体を知って、更に驚嘆した。だったら、何故もっと早く発掘されなかったのか! このグループは、かのYUTAKAこと横倉裕が学生時代に組んだ、彼の初めてのプロ・バンドだったのだ。以前、彼のプロフィールを調べた時に、学生時代に突然渡米してセルメンに師事した、みたいな記述があって「??」だったのだが、その謎がこれで解けた。オリジナル・メンバーの女性シンガーが、モデルやってる米国人という辺り、如何にもそれっぽい。

AORファン、フュージョン・ファンには安定した人気を持つYUTAKAなのに、そのルーツにあたるこの音源は30年も眠ったまま。うーん、ホントにクラブ世代の仕掛人たちの探究心には恐れ入ります。そしてまた、いま聴いても全然瑞々しいサウンドに、改めてNOVO、サイコォ〜〜!