2006年07月22日

■ A BAD DONATO / JOAO DONATO

13333119.jpg次号レコード・コレクターズ誌のMichael Franks特集を執筆中。今月初めの来日中に、しっかりインタビューも取ってある。現在はそのインタビューを文字起こしして、本編として再構成中。そこで彼と縁の深いアーティストなんかの作品を聴きながら、作業を進めている最中なのダ。





このJoao Donato『A BAD DONATO』(70年)も、そんな一枚。Michaelとブラジル音楽との深い関係は言わずもがなだけど、誰もが思い浮かべるのがAntonio Carlos Jobimなワケで。でも実際のレコーディングで共演したのは、実はDonato。名盤『SLEEPING GYPSY』の一部をブラジルで録ることに決まった時、アチラで一緒に演りたい人物として、MichealがプロデューサーのTommy LiPumaにリクエストしたのだそうだ。もっともブラジルへ来いと言ったのは、Jobimだったりするのだが(苦笑)

そのLiPumaがかつて主宰していたBlue ThumbレーベルでDonatoが作ったのが、本作『A BAD DONATO』。Michaelはそれを聴いて、Donatoを好きになったらしい。でもこのアルバム、意外にもまったくボサノヴァじゃない。むしろ米国的なファンク・ビートを取り入れた作品で、ブラジリアン・グルーヴのマスターピースと呼ばれている、Blue Thumb発なくらいだから、レコーディングも当然アメリカ。SaxにはErnie Watts、FluteにはBud Shank、さらにChuck Domanico(b)やJoe Porcaro(perc)らがいる。ブラジル系参加者はAc.GuitarのOscar Castro Nevesと、DrumsのDom Um Romao、もしかしてPaulinhoとは、Da Costaさんのコトですかね? クレジットは見当たらないけど、ArrabgeはDeodatoらしい。

なんでもこの時期のDonatoは、カリフォルニアに住み、James BrownやLed Zeppelinのアルバムを聴いていたとか。うーむ、さもありなん。そういう音を聴いてたから、こうしたインストのミクスチャー作品が生まれたのだろう。それを聴いた米国人が、今度はブラジルへ渡る。こうした行き来が融合のダイナミズムを生むんだな、きっと。




lightmellow at 23:52 │Comments(0)TrackBack(0)clip!World  | Reisssue

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