2006年07月24日

■ BURCHFIELD NINES / MICHEAL FRANKS

92b0b889.jpgいよいよ大詰めになってきた、レココレ誌Michael Franks特集の原稿書き。今日は完全に彼のアルバムしか聴いてないので、そこから78年の4作目(ワーナでの3枚目)にあたる『BURCHFIELD NINES(邦題:シティ・エレガンス)』をピック!



<Antonio's Song>収録の『SLEEPING GYPSY』の次、ってコトで、どうも見過ごされがちな本作。今月発売になるワーナーの廉価シリーズ【Forever Young】でも、Michaelは『THE ART OF TEA』『SLEEPING GYPSY』が対象になってるだけだ。でもカナザワ、意外とコレも好きなんである。

理由はいくつかあるが、まずはTommy LiPuma-Al Schmitラインを守りつつ、初のニューヨーク録音になったこと。とことんスムースでメロウに流れていく前2作に対し、ココにはニューヨークならではのサースティな感じがあって、少しだけ尖ってる印象を持つ。ちょっとだけ喉元に小骨が引っ掛かるような。そこが何とも刺激的でイイのだ。その一方でアレンジがDeodatoだから、甘美さもふんだんに。エレピはLeon Pendervisのプレイだけど、この揺らぎ感はきっとDeodatoの影響だろう。
そして名曲<Vivaldi's Song>の存在。知る人ぞ知るって曲だが、この耽美的なメロウネス、ウェットな秘匿感覚は、タダゴトデハナイ。何だか、禁断の真夏の情事、ドロドロの人間模様の中で純愛を貫く男と女…、そんな危ないトコロを想像してしまうわけです、ハイ…

ちなみにこの<Vivaldi's Song>は、翌年Jon Mark-Johnny Almondのデュオが、名盤『OTHER PEOPLES ROOM』でリメイク。しかもプロデュースはLiPuma、エンジニアはSchmitで、バック・メンバーもSteve Gadd, Will Lee以下、すべて一緒。唯一違うのは、アレンジがDeodatoからClaus Ogermanにチェンジしたことだ。これって、どう考えても狙ってますよね? 果たしてLiPumaはDeodatoのアレンジが気に喰わなかったのか、あるいは完璧すぎたからもう一度別のアプローチを試みたのか。以前から疑問だったが、これはさすがにMicheal本人には訊けなかった…。

ところで『シティ・エレガンス』って邦題ですが、これはMichaelが、当時大流行していたソフト&メロウ〜シティ・ポップスの人気シンガーってコトでつけられたらしい。何と言っても、このアルバムの前に初来日した時は、羽田空港に大勢のファンが押し寄せ、ホテルで記者会見まで行なわれたそうですから…(苦笑) まさに時のヒトだったんだね。



lightmellow at 23:53 │Comments(3)TrackBack(0)clip!AOR Light Mellow  | 棚からpick!

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by べらんめぇプログレおやじ    2006年07月26日 01:50
5 ●デビロバ(略すな!!)、再発おめでとうございます。m(__)m
 もちろん早売りゲッターしましたよ♪ 管理人さん入魂のリマスター、
 とりあえず1曲目を10回くらい聴いたカンジでは、これはイイ!!
 従来盤では分からなかった「音の構造」が耳に飛び込んできますね〜。
 今度の休みは久々に、アナログ盤引っ張り出して聴き比べしてみよかな。
●そうそうUK、レス遅れて(?)すみません。(;^_^A
 ドラムやってる人からは、テリー・ボジオ、人気あるよね。
 (というか、ビルブラが不人気?)
 実演、そんなにスゴかったんですか…。何となく、カール・パーマーみたいな
 芸風をイメージしてたので(エイジア来日公演でズル!!) 認識改めなきゃ。
 それでもやっぱ、UKは1stだと思うけどな…。(≧∪≦)
2. Posted by 水憐    2006年07月26日 10:52
ドリームメールさんから、
広告メールがよく届くのですが、
この前、桐ヶ谷さん(仁さん)と
マイケルフランクスの対談っていうのがあったみたいですよ。

「スティーブ・ガットやアニー・ワッツが参加してくれた時に、デオダードという人がとても面白いものを書いてくれたんですが、ちょっと私にとっては残念ながらあまり気に入らず、 それがきっかけかデオダードとはしばらく疎遠になりました。また友達にはなりましたが(笑)」

とのことです。書くというのは
もちろん、ヴォイシングなんかも含めたアレンジのことでしょうね・・・
マークアーモンドがカバーする時に、
デオダートさんが出てこなかったのと
関係あるんですかね〜・・・。

3. Posted by kanazawa    2006年07月27日 08:48
>べらんめぇどの
もちろんUKは一枚目も大好きです。でも方向性に迷いがない分、2枚目の方が迫力があるというか、キレてる気が。逆に脱退組を聴くなら、Brufordに行きますね。
カール・パーマーはハッキリ言ってイモです。あの鼓笛隊ドラムは、ELP以外には合わん!と確信してます。もしASIAがボジオだったら、かなり凄いコトになってたと思いますね。

>水憐さん
桐ケ谷さん、カナザワたちレココレ組と入れ替わりでした。でもマイケルさんの発言、ちょっとニュアンスが違いましたね。Deodatoのアレンジについては、<Vivaldi's Song>はかなり気に入ってるようでした。ただ曲によって好き嫌いが分かれたようで、彼のアレンジを使わなかった曲もあったみたい。ネガティヴなコトばかりじゃなかったようですよ。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
HOME
Light Mellow on the Web
6月13日 【Program】を更新!
Topics
■デヴィッド・ロバーツ来日決定!
26年ぶりの新作を引っ提げ、初のジャパン・ツアーが実現します。

10月4日(土)
   渋谷クラブ・クアトロ
10月6日(月)
   心斎橋クラブ・クアトロ
10月7日(火)
   名古屋クラブ・クアトロ
10月8日(水)
   渋谷クラブ・クアトロ



新作インタビューも掲載中。
ココをClick!
LightMellow's Choice
カナザワがプロデュースする
     厳選CDシリーズ

 ■LightMellow's Choice■

★デヴィッド・ロバーツの大ヒット盤、新装プラケで再発売。








ブログ記事へ





Recommend
 ◆いまのイチ押し◆
ロビー・デュプリー最新作
『TIME AND TIDE』



ブログ記事へ

大好評・発売中。