ebe56d6f.jpgかのデヴィッド・ロバーツ奇跡のリイシューを実現した我がLightMellow's Choice、待望の第7弾リリースが決定した。しかもジャケット掲載の通り、AORファンが長年待ち侘びたデヴィッド・ポメランツの名盤『THE TRUTH OF US(涙のくちづけ)』が世界初CD化です!

81年にリリースされたこの作品は、ポメランツにとっては4枚目のアルバム。デッカ発のデビュー盤は71年のリリースで、いま新作が話題のバリー・マニロウには早くから曲を提供していた。主に詩情豊かなバラード系に才能を発揮するシンガー・ソングライターで、それがもっとも洗練を纏って世に出たのが、このアルバムということになる。とりわけ<The Old Songs>は日本人の心の琴線を掻き鳴らす名バラードで、かつては田中康夫原作の映画『なんとなく、クリスタル』の挿入歌になり、10年前には草薙クンと瀬戸朝香のTVドラマ『成田離婚』でも小道具として使われた。もちろんバリーのヴァージョンや、サザン・ソウル系のシンガー:フレデリック・ナイトの歌でも知られている。ところが肝心のポメランツの収録アルバムは、一向にCD化されないまま…。

ご存知の人も多いと思うが、実は彼,90年代にフィリピンやシンガポールで大ヒットを飛ばし、そちらではかなりの大物として名を馳せているのである。それこそ、このアルバムの収録曲を含むベスト盤をはじめ(現在は激レア)、新録ベスト、クリスマス・アルバムに新録アルバムまで発売されているのだ。

当時ワーナー傘下のPacificというレーベルから発売されたこの作品も(日本では『なんクリ』絡みで、ソニーがワンショット契約した)、既にポメランツ本人が原盤権を買い戻している。でもこうした権利の行方は、AOR系再発を手掛ける業界人の間ではよく知られているところ。カナザワが知る限り、メジャー、インディー合わせて3〜4社が彼にCD化のアプローチを仕掛けたハズである。ところがアチラさんはフィリピンでは10万枚を売っちゃうらしく、専属弁護士を通じて、日本にもそれ相当のアドヴァンスを要求してきた。各メーカーの交渉は、いつもそこで暗礁に乗り上げてしまっていた。
だから【LightMellow's Choice】で交渉を始めるにあたって、ヴィヴィド担当者と作戦を立てた。…といっても大層なものではなく、重要なのは日本の再発市場の現状をキチンと説明し、このままでは日本でのCD化は実現しないのを認識してもらうこと。その結果ハードルを下げることに成功し、何とか契約に結びつけることができた。まぁ簡単に諦めず、ちょっと頭をヒネリつつ、あとは熱意と粘り腰で勝負!って感じですか。

待望のリリースは12月6日。 LightMellow's Choice_010として、紙ジャケ/リマスター仕様になる。ただしマスターの到着が遅れているそうなので、若干延期の可能性含み…というコトでご了承を。
それにしても12月は、このポメランツにジョン・ヴァレンティ、デヴィッド・T・ウォーカー3枚と、ライトメロウ系の音がお好きな方にはレア盤のラッシュになる。みんな、ちゃんと資金とっといてよォ!

なお年明け早々には、フィリピン/シンガポールで出ていた『BORN FOR YOU 〜 HIS BEST & MORE』(99年)と新録『ON THIS DAY』(01年)もリリース。前者は新録ボーナス曲入りで、アートワークも新装になる予定。また同日発売で、ビル・チャンプリンやジェイソン・シェフ、ジョセフ・ウィリアムス、ウォーレン・ウィービー、ルー・パルディニらが参加した某・北欧アーティストの日本デビュー盤も発売が決定した。これはカナザワが「久々の本格派AORの大型新人」と猛プッシュしちゃいます。乞うご期待!