17173e22.jpg吉野屋の牛丼、食いましたっ!そう、牛丼祭りの最終日だったんデス。

家の所用を済ませて帰宅する途中、またまた吉野屋の前を通過。満杯の駐車場を見て、そうだ! 牛丼祭の最終日だ!と思い出し、そのままイン! 例の狂牛病騒ぎ以降、初めて吉野屋の牛丼を食した。まぁ、他のトコのは喰ってたし、吉野屋で他のメニューを喰うこともあったけど、やっぱりあのオレンジの看板には牛丼がつきもの。牛すき焼き定食も結構イケると思ったが、久々にホンマもんの牛丼を食べちゃうと、やっぱりコレしかねぇよなぁ〜と思う。

そもそもカナザワ、吉野屋の牛丼に関しては、チョッとした洗脳を受けていて。20代前半に、とあるイベンターで仕事をしていた頃、バイトの人間とチームを組んで、一日中アチコチ車で走り回ることがよくあった。その時アンドレ・ザ・ジャイアントみたいな図体にカーリー・ヘアで、長渕剛を神と崇めている男とよくコンビになったのだが、コイツが無類の牛丼好き。1日3食で1週間牛丼が続いても、まだ食べ飽きないと宣言するようなヤツだった。彼は仕事場の近くや地元の吉野屋なら、店のバイト君の丼の盛り方のクセまで把握していて。席に座るとすぐに厨房に目をやり、「あ、あの男がよそるとツユが少なめだから、ツユだくって注文しないとダメですよ」なんて言われたり。それこそ夜遅くまで一緒に外にいると、ホントに1日2回は牛丼につき合わされた。だって助手席に座っていて、道の先にオレンジの看板を見つけると、マジ「ふんがーっ」って鼻息が荒くなるの。ほら、何と言ってもアンドレですから! そしてメシ時にまん前を素通りしようモンなら、あとでうるさいのなんの…。それ以来、牛丼は吉野屋に限る!なんて意識が自然に刷り込まれてしまったワケ。でも、アイツ、この苦難の日々を、牛丼ナシでどう過ごしていたのだろうか…

で、家へ戻ってPCに向かいながら茶なんぞを飲んでいると、先週海外から着いたばかりの山の中に、このジャケがチラリ。昨日は美しき女性たちにご縁があったのに、なんだ、今日はウシかよぉ〜!なんて(爆)

さて、問題のCDは、AORとアメリカン・ハードの中間を行くようなグループ、サンダーの2作目(81年)。産業ロック系がお好きなマニアの方には、「エッ、CDなの!?」と驚く人もいるだろう。そうなんです。80年のデビュー作『THUNDER』と共に、最近、米Wounded Birdで初CD化されました。当時はちゃんと国内盤もリリースされていて、その邦題は『牛にヘッドフォン』! 最初は「ヲイヲイ、なんちゅー邦題だぁ〜」と突っ込みましたが、実は原題もそのままだったりして(苦笑)

カナザワ的には、イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリーやウィルソン・ブラザーズを手掛けたナッシュヴィルのカイル・レーニングがプロデュースしていること、ドラムがケニー・ロギンズ・バンド〜現シカゴのトリス・インボーデンって所に惹かれてアナログを買ったが、音もソツなくまとまっていて、今更ながらにスカッと好印象。何か大きなヒット曲が出たりしてれば、もっと注目されたと思う。この2枚目の方には、ダン・シールズもゲスト参加しているし。

ただどうにも気になるのが、この2作目から新メンバーになっているデニー・ヘンソン。そう、何処かで聞いた名だと思ったら、フールズ・ゴールドの片割れ、トム・ケリーの相方と同姓同名なのだ。新参ながら、リーダー作のジョン・ポーター・マクミーンズと共に2曲ほどペンを振るっている。ところがこのデニーさんはキーボード担当で、どうも楽器が違うんですな(トムさんの相方はギター)。さぁ果たして同一人物なのかどうか…。人脈的には結構近しいのだけれど。
またアナログから落としたブックレットの表4クレジットと、新たに文字を起こしたジュエル・ケース裏のクレジットが合致してなかったりもする。
何故に「牛にヘッドフォン」なのかを含め、何かと謎の多いアルバムである。

ちなみに最近のWounded Birdの再発状況は要チェック。ロビー・デュプリー1stやデヴィッド・パック『ANYWHERE YOU GO』が出ているし、元ジャーニーのグレッグ・ローリーの1st(初CD化)と2ndもリイシューされた。確かに中の作りはアバウトだけれど、他ではゲットできないものがいろいろ出ているので、順次紹介していくつもりである。なおロビーとデヴィッド・パックは、年内に帯・解説つきの国内流通盤が出る予定。

Headphones for Cows
Thunder
Gregg Rolie