0777f258.gif昨日の深夜、NHK-BSでフェイセズとロッド・スチュワートのライヴ2本立てを鑑賞。ロッドの方は80年代になってからのライヴみたいで、メイクもステージングもやたらとケバい。メンツ的にはカーマイン・アピスとかいて、なかなかイイ時期なんだが。

それに対してフェイセズは、まだロニー・レインが在籍していたオリジナル・ラインナップでのスタジオ・ライヴ。この頃は全然飾りっ気などないんだけれど、メンバー全員、まだ手慣れた感じがなくて。でもその素朴な感じが如何にもフェイセズらしくて、印象に残った。ロニーのベースがあんなにブイブイ鳴ってたなんて、思わぬ再発見もあったりして。

実はフェイセズ、カナザワ的にはあまり思い入れは強くない。でもオリジナル・アルバムならひと通り持っているし、好きな曲もある。ただ世代的に『SMAILER』からロッドに入って、そのまま時代と共に聴いてきたから、当時ほとんど活動を停止してたフェイセズにはチャンと触れる機会がなかった。でもああしたパーティ・バンドだから、あとから遡るとどうもリアリティに乏しくて。ま,今だったら、ロッドもマーキュリー時代やフェイセズの方を選びますが。
そんなコトを思いつつ、ふと『OOH LA LA』なんて引っ張り出して…。そうそう、このアルバムは最後の参加になるロニーが、一念発起していましたっけね。

そういえば、ちょうどロッドもニュー・アルバムを出したところ。自分はまだ聴いてないけれど、今度はアメリカン・スタンダード集ではなく、往年のロック〜ポップスの名曲カヴァー集だという。そこで中には「またカヴァーかいっ!はよオリジナル作れ」なんて声も。でもロッドって、こういうカヴァーに一番センスを発揮してきた気がする。『OOH LA LA』はメンバーの自作ばっかだけど、昨日のライヴでもポール・マッカートニー<Maybe I'm Amazed>とかやってたし。ソロ曲でも<Sailing>にしろ<Sweet Little Rock'n' Roller>にしろ、重要曲にはカヴァーが多い。なので今回も自然体でやってると、結構良いような予感がするな。