a57c8c1d.jpgいやぁ、この11月〜12月は、カナザワ的に嬉しいリイシューの連発です。国内ではご案内済みのジョン・ヴァレンティ、デヴィッド・ポメランツにデヴィッド・T.ウォーカー、それに『AOR Light Mellow』紹介ネタのゲイリー・オーガンも。紙ジャケではジェームス・テイラーに、大好きなリヴィングストン・テイラーとテイラー・ファミリーも。そして忙しさの合間をぬって、輸入盤もシッカリチェックしないと。だってこんな重量級の初CD化があるんだから!

このパラダイスは、英国産の大型セルフ・コンテインド・グループ。80年代終盤だったか、日本盤も出ていた好シンガー:ポール・ジョンソンがいたことで多少知られている。が、実はCCMというか、ゴスペル専門レーベルから出ているクリスチャンなバンドである。

近年のレア・グルーヴ・ブームで、83年のセカンド『LOVE IS THE ANSWER』が注目され、アチラのアナログ盤は軒並み5ケタという高値の花になっていた。今回CD化となったのは彼らのファースト。次作みたいに飛び抜けた曲こそないものの、アルバムとしてはまったく遜色なてく。巷ではUK発ということで、Delegationあたりと並び称されているみたい。まぁ、アーバン・メロウな80'sブラック・コンテンポラリーという点では同じだけれど、音的にはもっと大仕掛けのバンド・サウンド。何せギター、キーボード、パーカッショ各2人づつを擁する9人組(+Bs,Dr,Vo/ジャケは8人)だからね。カナザワ的には英国のメイズ、とでも言っておこうかな。

ちなみにセカンド『LOVE IS THE ANSWER』の方は、84〜85年に輸入レコード・ショップのシスコが自前のフリーペーパーで大プッシュしていて、カナザワも当時からよく聴いていた。この年代にしてはちょっとオーソドックスで(ゴオスペルだからね)、そこが本物っぽくて好きだった。ただ人から借りてカセット・テープに録って済ませちゃってたもので、アナログをゲットしたのはココ数年。ブラコン本執筆の時には探しても見つからず、オークションでは敗退し、結局掲載できなかった。レーベルが違うので同時CD化はならなかったが、当然セカンドもCD出るよね! 心待ちにしています。

WORLD'S MIDNIGHT / PARADISE