2006年11月29日

■ GIVIN' IT UP / GEORGE BENSON & AL JARREAU

c1d39bf4.jpgアチコチで話題沸騰中のドリーム・コラボレイション。アッ!その手があったか、と狂喜乱舞。最近はベンソンもジャロウも、少々マンネリというか、スコンと突き抜けてない感覚がしてたのでね。考えてみれば、何かと共通点の多い2人だけに、今までどうしてこうしたコラボ作品がなかったのが不思議なくらいだ。



しかも2人の大物共演に加えて、パティ・オースティンにジル・スコット、更にはサー・ポール・マッカートニーまでも!! こりゃースゲエ!と、喜び勇んでレジへ直行! で、実際に聴いた感想は…

良い! それもかなり!! これからの季節、ちょっとホンワカした気持ちでリラックスしたい時には、何かと繰り返し聴くだろう。でも正直にいってしまうと、「あ、これだけなのね…」と物足りなさを感じちゃったのも事実だ。敢えて点数をつければ90点くらいか。だから作品としちゃあ及第点どころか、充分にオツリの来る内容。世間的にも高く評価されている。だから今回は、その足りない10%のお話を、ちょっぴり辛口で。

まぁ、先に結論を言っちゃうと、スムース一辺倒というか、冒険がないってコト。そりゃあジャロウがお馴染みのフレーズを歌い、ベンソンがギターで追っかける<Breezin'>なんて、素直にオォ〜と思う。ベンソンがリードを弾いてる<Mornin'>に、アルがヴォイス・パーカッションで絡めば、豊かな気持ちになる。でもこれだったら互いのアルバムにゲスト参加(逆も当然)でも済んだでしょ、と思ってしまった。共演作と看板を張るだけの必然性は何処に?

マイルスやビリー・ホリディの曲を演ったり、若手注目株のジョン・レジェンドを早速取り上げたり、確かに間口は広くなった。でも何だか、スムース・ジャズの範疇から逸脱するようなチャレンジはなくて。例えば、アルの<Spain>とか、ベンソンがニューヨリカン・ソウルで歌った時とか、ああした「驚き」がない。ほとんどが予定調和っぽくて想定内。<Breezin'>と<Mornin'>の交歓も、アイディアそのものに対する意外性だけだった。とにかく一番の衝撃が、2人が組んでアルバムを作ったのを知ったとき。中身を聴いてもっと大きな衝撃を受けたかったのに、その手の曲はまったくなかった。それじゃあチョッと寂しくないか?

別にバリバリに張り合うような作品を期待してたワケじゃない。基本的にはコレでオーケーではある。だって9割がたは満足してるんだから。ホール&オーツ<Everytime You Go GO Away>やシールズ&クロフツ<Summer Breeze>といったカヴァーのチョイスにもニンマリ。でもこれがこの2人にしか生み出し得ないケミストリーを持ったアルバムか?と言われれば、それはどうかなぁ? それが感じられたら、100%どころか、120%になってたかも。冒険というのはそう言うこと。確かに互いのシグネイチャーはあるけれど、あまりに安全に行っちゃった気がした。

ついでに言えば、ポールもパティも、バックのハービー・ハンコックも、名前以上の存在感はナシ。言うなれば「普通に良い」って感じ。まぁ、ポール参加の<Bring It On Home To Me>では、エンディングでみんなでフェイクして盛り上がるけど。

おかしいなぁ〜、ホントに良い音楽って、もっと心を動かすものじゃなかったか?




lightmellow at 23:54│Comments(1)TrackBack(1)この記事をクリップ!Crossover / Fusion | New Release

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1. George Benson & Al Jarreau  [ Mellow Floater Net(Blog) ]   2006年12月01日 09:05
   某所日記やBlog等で既に話題沸騰の噂の共演盤。私も数日前に輸入で入手してから、すっかりヘビーローテーション状態である。本日から国内盤が店頭に並んでいるので、この機会に取り上げようと思う。  Fusion界を代表する大物二人のコラボレイト作なので、内容...

この記事へのコメント

1. Posted by ふり〜まん   2006年12月01日 09:08
ようやくTBのやり方が分かったので、やらせて頂きますた。

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