01118a84.jpgウヒョヒョ、やっとゲットいたしました。あの名ブリティッシュ・バンド、バッド・カンパニー唯一の2枚組ライヴ盤を。録音されたのは、タイトルにもある通り,76年の全米ツアー。すなわりサード・アルバム『RUN WITH THE PACK』リリースに併せた公演で、アルバカーキという街は、テキサス州のお隣ニュー・メキシコにあります。リリースは06年。でもコレがちょっと曰く付きで、正規リリースのはずが初回プレスだけで生産中止となり、アッと言う間に激レア化となってしまったのだ。

音源提供は、結成メンバーでギタリストのミック・ラルフス。だから所属していたスワン・ソング発(ツェッペリンのレーベルね)ではないものの、オリジナル・バド・カン初の公式ライヴだと認識していた。ところが元メンバー間の連携が取れてなかったらしく、今もバリバリ活躍中のポール・ロジャーズのマネージメントからイチャモンが。それでまだ発売されたばかりだというのに、初回プレスだけで売り切りに。日本ではMSIが、帯・解説つきに輸入盤国内仕様で出すことになっていたが、結果的に流通量は極めて少なくなったようである。かくしてこのアルバムは、某オークションで2万近い相場となっている。

かくいうカナザワも、通常価格では買えなかったクチ。バド・カンに関しては、中坊の頃の幼気な美少年(←謎?)だったカナザワが、ビートルズからロックへ踏み出して最初にハマったバンドだったので、思い入れたっぷり。ちょうどデビュー・アルバムがメチャ話題になってた頃で、気がついたら唯一の日本公演が終わっちゃてた。だから個人的には、フリーよりバド・カン。ついでに言うと、一度解散した後のポール・ロジャース不在の再結成バド・カンなんて、それこそフレディ抜きのクイーンと同レベルなのよ。

だからオリジナル全盛期のライヴ・アルバムが出ると知り、狂喜乱舞。とりあえず外資系CDショップで輸入盤を発見したものの、ココは解説つきの国内仕様盤を待とうと、何にも知らず購入を見送ったワケだ。ところが国内盤の発売が遅れたのか、店頭に出てもすぐに売れちゃうのか、なかなか見つからない。そこでネットで発注したものの、何度か入荷遅れのお知らせメールが届き、最後にはキャンセルされちゃった。その頃にはサスガに発売中止の情報も入っていて、国内外のオークションにターゲットを絞っていたが、数が少なく争奪戦がスゴクて、泣く泣く入手断念…。

ひとまずそのまま平穏な日々を送ってたのに、なにぃ〜、3月にバド・カンのオリジナル6作の紙ジャケが出るぅぅぅぅ〜!? それを知って、何よりも先にコレを手に入れとかなけりゃ!と火がついた。でもちょうどほとぼりも冷めたのか、海外オークションでは流通量が増えていて、何なくゲット! 価格は最初のウン倍(イタタッ!)だったけど、まぁ、怪しい盤・限定盤はさっさと入手しとけ!という教訓になりました。

で、肝心の内容。ハッキリ言って音は今イチ。最初はベースが聴こえないし、マスター・テープのヨレがそのまま出ちゃってるトコロもある。でもパフォーマンスの内容なサイコ〜! 音数なんてメチャ少ないのに、重量感があって音が活きてる。もちろん代表曲はほぼ網羅。やっぱポール・ロジャースってクイーンぢゃネェよな! この前、ボズ・バレルが亡くなっちゃってオリジナル・バド・カンの再結成はあり得なくなったけれど、フリーもギターがいないんだから、ロジャース:vo、サイモン・カーク:ds、アンディ・フレイザー:b、ミック・ラルフス:g という合体型で、"Bad & Free Co."とかいっちゃって、ライヴとかやらないかしらん!

というワケで、せめて紙ジャケ前に、オリジナル期のアンソロジーでも。結成メンバーでの新録もありよ!