26c6058f.jpgフォーク・ロック系のマニアにはよく知られている名盤の復刻。メンバーは Rick Otcasek, Jas Goodkind, Benjamin Orzechoeski の3人。英語表記だと全然分かりにくいけど(というか、名前変えてるじゃん!)、これ、リック・オケイセックとベンジャミン・オール、すなわち後のカーズであります。制作は72年。サポート陣にはグレッグ・ハウの名もある。ただしホーン・アレンジだけど。

78年にデビューしたカーズは、とことんモダンにデフォルメしたポップ・ロック、そんな印象だけれども、その数年前にはこんなアコースティックな音を演ってたワケだ。思い出すのは、ズバリ、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング。ハーモニーもなかなかキレイで、ちょっとカーズの音とは結びつかない。
ペイジスがMr.ミスターに変身した時は、ショッキングだったと同時にクレバーな連中だな!って思ったけれど、それよりもずっと早く大変身して成功したのがミルクウッドだったのだ。

それと、この盤って実は、日本語帯つきの韓国盤なの(解説ナシ)。で、ざわざわ"OFFICIAL RE-ISSUE"とのクレジットがある。一応それを信じてココにアップしたが、ホントかなぁ? しかも最初から限定盤だし。なんか怪しい。まったく、最近の激レア盤の初CD化連発は、どうもブートじゃないかと懐疑的になっちゃいますです。誰かリック・オケイセックに当たってみたら?

ちなみに韓国って国も日本と同様、結構マニアがいるらしく、日本を追うように紙ジャケ化が進んでいるそう。でもこれは、きっと裏で日本人が手引きしてるのだろうな。でも制作コストの安い国でCDを作ってしまって、日本向けには日本語帯まで入れちゃうってぇのは、新しいパターンかも!(盤のみ海外プレスはメジャーでもやってますケド)


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