2007年02月22日
■ ハリー細野 CROWN YEARS 1974-1977 / 細野晴臣
これはスゴいボックスが出たものだ。細野さんがクラウンのパナム・レーベルに在籍していた頃の集大成的作品で、CD3枚+DVDから成る4枚組。紙ジャケなどでも出ていた『トロピカル・ダンディ』『泰安洋行』の2枚は、大量ボーナス曲を追加した上で最新リマスター。もう一枚のCDは、伝説の76年中華街ライヴ。そしてDVDは、その中華街ライヴの一部を中心とした貴重な映像集。その詳細については、既にレコ・コレ誌とかストレンジ・デイズをはじめ、各音楽誌などでガッツリ特集されているので、ココでは割愛さていただくとして…。
でもこのボックスで、70年代中盤の細野さんの周辺事情を垣間見て再認識したのは、本当にみんなクリエイティヴなコトをやっていたんだな、ということ。映像にはなかなか観ることの出来ないリハーサル風景なども映っていて、細野・林立夫・鈴木茂・田中章弘・浜口茂外也・矢野顕子に坂本龍一なんて強力なメンツが一同に会している。しかも金で集められた即席セッションではなく、非常に共同体意識の強い仲間たちという親密な関係。特典映像の<ハリケーン・ドロシー>なんて、小坂忠と吉田美奈子がふわふわと踊りながら、バック・コーラスを歌っているし。
その中で一番怪しくて珍妙なのが、やっぱり細野さん。ベースではなくマリンバを叩きながら、ムニャムニャと歌う。そしてアンテナと感性の赴くまま、自然体でさり気なく摩訶不思議なミクスチャー・サウンドを創造していく。多分メンバーの中で、その真意や狙いを理解してプレイしてた人は、ほとんどいないんじゃないか。林立夫氏がやたらニコヤカにドラムを叩いてるのが印象的だけれど、それは素直にセカンドラインのリズムに反応しているのだと思われ…。ちなみに教授は細野さんと知り合った直後らしいが、当時から現代音楽方面の実験的なアプローチでシコシコと宅録を行なっていたらしく、細野さんも次第に影響されていったとか。そこにYMOへ至る流れが萌芽を見せるワケである。
これまでにもいろいろイジリ廻されてきた細野〜ティン・パン系のクラウン音源だけれど、細野さんのモノに関しては、本人監修によるこのボックスが究極。当時中学〜高校だったカナザワも、音楽雑誌などで細野さんが次々とアルバムを出していたのは、情報として知っていた。しかし『トロピカル・ダンディ』『泰安洋行』を実際に耳にするのは、角松と知り合ってから。さらに自分でアルバムを買って、クラウン時代の細野サウンドにジックリ取り組んだのは、それこそCD時代になってからだった。以前も書いたけれど、当時の中高生なら、日本のロックと言えば、クリエイションにカルメン・マキ&オズ、ミカ・バンドに四人囃子といったあたりが相場。少し遅れてチャーが入ってくる。はっぴいえんどにしても細野さん・大滝さんにしても、今やある種神格化された存在だけれど、当時はかなり異端でサブ・カルっぽい位置にいたのだ。音頭もニュー・オリンズも、ほとんど理解されていなかった。そうした時代背景は、これからも忘れちゃイケナイと思う。時代を象徴する音楽と、時代を超える音楽。その本当の見極めは。10年後、20年後にしか分からないものなのだ。
しかし今年は、このボックスがあってYMOがあって、細野トリビュートがあって。まさに細野イヤーになりそうですな。
でもこのボックスで、70年代中盤の細野さんの周辺事情を垣間見て再認識したのは、本当にみんなクリエイティヴなコトをやっていたんだな、ということ。映像にはなかなか観ることの出来ないリハーサル風景なども映っていて、細野・林立夫・鈴木茂・田中章弘・浜口茂外也・矢野顕子に坂本龍一なんて強力なメンツが一同に会している。しかも金で集められた即席セッションではなく、非常に共同体意識の強い仲間たちという親密な関係。特典映像の<ハリケーン・ドロシー>なんて、小坂忠と吉田美奈子がふわふわと踊りながら、バック・コーラスを歌っているし。
その中で一番怪しくて珍妙なのが、やっぱり細野さん。ベースではなくマリンバを叩きながら、ムニャムニャと歌う。そしてアンテナと感性の赴くまま、自然体でさり気なく摩訶不思議なミクスチャー・サウンドを創造していく。多分メンバーの中で、その真意や狙いを理解してプレイしてた人は、ほとんどいないんじゃないか。林立夫氏がやたらニコヤカにドラムを叩いてるのが印象的だけれど、それは素直にセカンドラインのリズムに反応しているのだと思われ…。ちなみに教授は細野さんと知り合った直後らしいが、当時から現代音楽方面の実験的なアプローチでシコシコと宅録を行なっていたらしく、細野さんも次第に影響されていったとか。そこにYMOへ至る流れが萌芽を見せるワケである。
これまでにもいろいろイジリ廻されてきた細野〜ティン・パン系のクラウン音源だけれど、細野さんのモノに関しては、本人監修によるこのボックスが究極。当時中学〜高校だったカナザワも、音楽雑誌などで細野さんが次々とアルバムを出していたのは、情報として知っていた。しかし『トロピカル・ダンディ』『泰安洋行』を実際に耳にするのは、角松と知り合ってから。さらに自分でアルバムを買って、クラウン時代の細野サウンドにジックリ取り組んだのは、それこそCD時代になってからだった。以前も書いたけれど、当時の中高生なら、日本のロックと言えば、クリエイションにカルメン・マキ&オズ、ミカ・バンドに四人囃子といったあたりが相場。少し遅れてチャーが入ってくる。はっぴいえんどにしても細野さん・大滝さんにしても、今やある種神格化された存在だけれど、当時はかなり異端でサブ・カルっぽい位置にいたのだ。音頭もニュー・オリンズも、ほとんど理解されていなかった。そうした時代背景は、これからも忘れちゃイケナイと思う。時代を象徴する音楽と、時代を超える音楽。その本当の見極めは。10年後、20年後にしか分からないものなのだ。
しかし今年は、このボックスがあってYMOがあって、細野トリビュートがあって。まさに細野イヤーになりそうですな。
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この記事へのコメント
1. Posted by
TKNG
2007年02月23日 11:51
細野さんのボックスが出るんですか!!!しかしHOSONO HOUSEもトロピカル・ダンディも泰安洋行もはらいそも全部CDで持ってるんだよな〜〜!!
しかも紙ジャケより前のやつ…
確かにボーナストラックや特典映像も魅力的だが、持ってるものを買い直すのって…ちょっと躊躇しちゃうよな〜。。

