95ef918f.jpg先日書いたように、この週末は怒濤の忙しさ。それでも何とか時間を割いて浅野“ブッチャー”祥之氏のお通夜に参列してきた。告別式は明日だが、さすがにコチラには行けそうもないので、これが最後のお別れになる。

昨日のトピを上げたあと、いろいろ情報収集して分かったこと。もうアチコチのファン・ブログでもカキコされているようだが、一応整理しておくと。

倒れたのは、14日に十条でJとBのライヴを終えた日の深夜。自宅から救急車で運ばれ、集中治療室に入った。肺炎から肺気腫を起こし、呼吸不全に陥っていたという。数日の間には何度か心停止も。だがその都度生還。19日には回復の兆しが窺えて周囲を安堵させたものの、翌日には急転直下…という経過だったらしい。
闘病中だった臓器系の持病は直接の原因ではなかったが、もし普通の身体だったら、肺炎になんてならなかっただろう。
もともと体力自慢だったブッチャーさん。持病の検査の時にも、医者から「この数値だと、普通の人なら立ってられないよ!」と言われていたとか。それでも何とか仕事しちゃってたらしいから、やはりそうした反動が出たのかも知れない。結局、病院に担ぎ込まれてからは、一度も意識が戻らなかったそうだ。

日曜日だったからか、通夜にはファンの方々も含めたくさんの人が参列。角松バンドやAGHARTA、空・海のメンバーはもちろん、ソルト、杏里、EXILE、Lyrico、松原正樹ご夫妻など、多数のミュージシャンや音楽関係者が来ていた。そんな中、記帳受付には梶原さんやマニピュレイターの山田クンが。たまたま梶原さんの前になったので、二言三言、言葉を交わした。左手の香典受付の奥には角松の姿。何やら、窓口の女性たちが受け取った香典をかいがいしく整理している。
「なんでオマエがそんなこと、やってるんだよ!?」
一瞬そう思ったが、多分それは逆だろう。ああして何かやってないと、崩れ落ちちゃいそうだったのだ、きっと。
自分が用意してきた香典を出していると、角松と目が合った。アイ・コンタクトと口パク、ジェスチャーで瞬時にやりとり。テンパっているのは間違いないけど、とりあえずは大丈夫みたいだ。

ただ、どうなんだろう? ブッチャーさんって角松の頼れるアニキみたいな存在だったからねぇ。青木さんの時とは、またちょっと違った辛さがあると思う。

最後のレコーディングは、現在も制作が続いているという佐藤竹善のソロ・アルバムになる模様。今となっては、空・海セカンドの綺麗な花火のイラストが悲しいです。

最後にミュージシャンらしいエピソードをひとつ。
名前は伏せるが、見舞いにやってきた複数のミュージシャンたちは、集中治療室でブッチャーさんが参加したCDをガンガンかけながら、「ホレ、ココはお前のソロだそ。そっちへ逝かずに、早よ起きてギター弾かんかいッ!」と必死に呼び戻していたとか。残念ながらみんなの願いは叶わなかったけれど、その思いはきっとブッチャーさんに届いたと思うな。

Rest in peace...