2007年05月11日

■ WE CAN'T GO ON MEETING LIKE THIS / HUMMINGBIRD

7b56edf2.jpgウヒョヒョヒョ、出先から戻ったら届いてましたヨ。予定より一週遅れの発売となったハミングバードの3枚。思わず頬が緩んでしまう超待望の世界初CD化が、紙ジャケ仕様で実現しました(ファーストのみ既CD化)。内容なんてもう充分分かっているのに、仕事そっちのけで早速聴いておりますっ!



ご存知の方はもう重々承知だと思うが、念のために説明しておくと。このハミングバードは、ファンキーなハード・ロックを聴かせてくれた第2期ジェフ・ベック・グループの残党3人、ボブ・テンチ(vo,g)、マックス・ミドルトン(kyd)、クライヴ・チャーマン(b)が在籍したグループ。つまり第2期J.B.G.のファンキー&メロウな要素を純粋培養したようなバンドで、この2作目と3作目のドラムは、なんとなんと、あのバーナード・パーディだったりする。ジェフ・ベックが『BLOW BY BLOW』発表後、ワールド・ロック・フェスティヴァル(@東京ドームができる前の後楽園球場)のために来日したとき、パーディが同行していて話題になったが、それはマックス・ミドルトンがバックの仕切りをしていたからだろう。アトランティックのセッション・ドラマーとはいっても、基本的にアレサ・フランクリンなどのソウル系や、いわゆるファンキー・ジャズの人。ロック畑では後にスティーリー・ダンとの仕事が有名になるが、この時点でジェフと組んだのは相当異質の組み合わせに見えた。ハミングバードに加入したことが明らかになったのは、たしかこのフェスティヴァル終了後のことだったと記憶する。3作目『DIAMOND NIGHTS』では、まだリリース間もないジェフの『WIRED』から、<Led Boots>をやってましたネ。あとEarth Wind & Fireでお馴染みの<You Can't Hide Love>とか。

ロック、ジャズ、ソウル、ファンクのクロスオーヴァーといってしまえば、確かにそう。でもその配合バランスは、ロック度が薄く、ジャズ/ファンクとロックの比率は、せいぜい4:1くらいだろうか。英国勢なら、音楽的にも人脈的にもココモやゴンザレス、ブライアン・オーガーあたりに近いが、ココモたちよりはジャズ・ロック色が濃く、オーガーよりはファンキーで若干ロック寄り。ちょうど第2期J.B.G.と『BLOW BY BLOW』の中を取って、それをファンキーに仕上げたというのが良い塩梅かも。

カナザワ的には、ハミングバードならもうすべてOKなのだけれど、特にゾッコンなのがマックスのエレピの音色。これがもうジョー・サンプルを凌ぐほどの美しさで、フェイザー効果を駆使し、左右のスピーカーの間で揺れる揺れる! それこそ、カナザワ選定世界名エレピ奏者ベスト5に認定しちゃいます。

ついでに、有閑マダムと若いツバメの密会ジャケも、なかなかに艶っぽく。乱れたベッドに呑みかけのグラス、その脇には丸めた紙クズ(もしかしてティッシュですかぁ…???) この怪しいムードがイイですなぁ〜

そういやアチコチから言われるのですよ、「ハミングバードってカナザワさんの仕事じゃないんですかぁ?」って。そう、今回の再発には、カナザワ、残念ながら絡んでおりません。ライナーも全然書いてません。そりゃあ自分もユニバーサルさんと再発の仕事をするようになってから、何度かリクエストを出しましたさ。でも海外から返ってくるのは、いつもpendingかdenyという返事ばかり。それだけに、CD化されただけでも嬉しい!ってモンです。きっと他のライターさん、評論家の方々も、同じように動かれてたのでしょう。とにかくメロウ・グルーヴ好きなら、この3枚はマスト。店頭から消える前に、速攻ゲットをオススメします!

でもカナザワがハミングバード好きだって知ってる方々は、やっぱりレココレ誌のジェフ・ベック特集を読んでもらった影響ですかね? 表看板とはチョイ離れてますから、そこまでご理解いただけてるとは、まさにライター冥利に尽きますです m(_ _)m

密会(紙ジャケット仕様)
ダイアモンドの夜(紙ジャケット仕様)
ハミングバード(紙ジャケット仕様)

lightmellow at 23:50 │Comments(8)TrackBack(0)clip!Rock Classic  | Reisssue

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この記事へのコメント

1. Posted by べらんめえプログレおやじ    2007年05月12日 10:44
いやぁ管理人さん、ほんとにハミングバードが好きなんやね〜。
今日のブログからは、それがヒシヒシと伝わって参りますぞ。
オイラも買いたくなってきたじゃないですか!! (;^_^A

まず1枚だったら、やっぱりこの「密会」ですかね?
そうそうこのアルバムには、「さそり」って邦題の曲がはいってる
みたいですね。…でか、ナンなんだよ「さそり」!!
今なら絶対つけない邦題… そそられます。(o^_^o)ヾ

ところでマイケル・ブーブレ、緊急取材ってことは
来日してるんですか? どんなキャラでした? 
DVDで見る限りでは、好青年+ちょっぴり西条秀樹って
印象だったような… (どんなキャラだよ!!)  ( ̄■ ̄;)!!
2. Posted by kanazawa    2007年05月12日 13:01
>プログレおやじどの

まいど! 買いたくなったら、上のリンクからポチッと。U社はプレス枚数を押さえてますから、早いうちが得策かと。

ブーブレは来てまへんって! 新譜が出るので、ツアー中の彼を追っかけての電話取材です。カナザワは質問事項を用意して、あとは和訳されたインタビューを元に読み物として仕上げる、って寸法です。結構喋ってくれる好漢らしいですね。
3. Posted by 浅野ayu    2007年05月12日 13:03
これってまだCD化されてなかったんですね〜。このジャケ!! 邦題!! ポチっとしちゃいそうです。
4. Posted by k1ono    2007年05月12日 13:24
おお、こりゃまた目出度いお話ですね。
この手のロック度高いフュージョンが好きな私も2ndと3rdのCD化は密かに何10年もの間、待ち望んでいた一人です。
M・ミドルトン最高!
初めてミドルトンを意識したのは、コージーの『OVER THE TOP』での圧巻ソロでしたね。
ハミングバードまではともかく、マニアック過ぎてCD化されないでしょうが、ギタリストのROBERT AHWAIとのコラボ・アルバム、『ANOTHER SLEEPER』なんかも個人的には好きですね。
5. Posted by kanazawa    2007年05月12日 15:36
オォッ、続々コメントがっ!

>ayuどの こんなのも聴くんですね?
そうそう、年内にボクのCSラジオの番組に出て頂きますので、そのときゃヨロシク!

>K1 『ANOTHER SLEEPER』はHarvestだから、厳しいッスかね? モリッシー・ミューレンとかもありましたな。
6. Posted by 浅野ayu    2007年05月12日 23:26
コレからFusionに入っていった覚えがあります。そしてラジオ?! 喜んで〜(^_^)。
7. Posted by Kataho    2007年05月13日 00:39
5 密会のジャケットとMARK−ALMONDのOTHER PEOPLES ROOMSがダブって見えるのは、私だけでしょうか?
8. Posted by 宇野俊秀    2007年05月13日 02:57
金澤さん、「LOVE IS HERE TO STAY」、「ありがとう!」。

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