2007年07月14日
■ NEW BEGINNINGS ... / MORGANA KING
「いわゆるフリーソウル世代っていうのかな? いま30代くらいの洋楽リスナーで、フリーソウルによって思い切り音楽観を広げてもらったような連中。そういうリスナーで、いま音楽的に悩んでる人って結構多いんですよ。DJたちはもう完全にジャズに言っちゃってるし、ボサノヴァじゃあ物足りない。フリーソウルでAORやソウルっぽいモノに目覚めたヤツらにとって、今は信頼するメディアやガイドがないんですね。旧態然としたものか、もっとガキ向けになっちゃう」もうすぐ30代に突入という若い音楽ライターと飲んでいて、そんなようなコトを言われた。でも実はカナザワも、以前からそう思っていて。いわゆるフリーソウルで育ったリスナーのその後をケアする媒体がない、と。フリーソウルを引っ張っていたひとつ上の世代というのは、地力で音楽を発掘していくスベを持っているが(だからこそ提示もできる)、反対に動かされてた世代というのは、どうも与えられることに慣れてしまっているというか。カナザワもコラムを寄せた『ジャケ買いのススメ』なんて、そういう処を突いたガイド本だったと思う。
まぁ、感性だけを頼りにしてきたDJ文化の弊害でもあるのだろう。縦割りで教科書的なジャンル思想をブチ壊したのは大いなる功績だったが、今となっては喰い散らかしただけという印象もないではない。ま、そこで取り残されてしまったリスナーたちに、また別の音楽の紐解き方を伝授していくのがカナザワのような人間の使命なのだろうな。もっともそこに気づいている御同輩は極めて少なく、何だかみんなエルダー層狙いになっちゃってる。あのねェ、10年後のシーンを支えるのは、今の40〜50代じゃないんだけど…。
ってなコトを思っていたら、サバービアがテメエたちの尻拭いをするようなシリーズを始めた。そのほとんどが出し直し・低価格化。でも中には出し損ねてたアイテムのCD化もあって、思わず飛びつく。このモーガナ・キングのパラマウント盤(74年)もそのひとつ。50年代から活躍したジャズ・シンガーだが、時代の音を敏感に察知したか、ここではかのボブ・ジェームスらをアレンジに迎え、ふんわりやわらかなライト&メロウ・ヴォーカル作品に仕上げた。
しかも楽曲のチョイスがお見事。スティーヴィー・ワンダー<You Are The Sunshine Of My Life>、ダニー・ハサウェイ<The Sands Of Time And Changes>、ポール・ウィリアムス<We Could Be Flying>と<All In All>、ケニー・ランキン<Like A Seed>、レオン・ラッセル<A Song For You>等などと、この並びだけで幸せになってしまいそうである。レコーディング・メンバーもN.Y.の有名処がゾロゾロ。でも何よりもヴェールのようなオーケストラ・アレンジが超・美しく、心が幸せに満たされていく気分。
石コロだらけの殺伐としたジャケだが、裏を返すとお花畑が広がるのも、そういうワケなんだな。
まぁ、感性だけを頼りにしてきたDJ文化の弊害でもあるのだろう。縦割りで教科書的なジャンル思想をブチ壊したのは大いなる功績だったが、今となっては喰い散らかしただけという印象もないではない。ま、そこで取り残されてしまったリスナーたちに、また別の音楽の紐解き方を伝授していくのがカナザワのような人間の使命なのだろうな。もっともそこに気づいている御同輩は極めて少なく、何だかみんなエルダー層狙いになっちゃってる。あのねェ、10年後のシーンを支えるのは、今の40〜50代じゃないんだけど…。
ってなコトを思っていたら、サバービアがテメエたちの尻拭いをするようなシリーズを始めた。そのほとんどが出し直し・低価格化。でも中には出し損ねてたアイテムのCD化もあって、思わず飛びつく。このモーガナ・キングのパラマウント盤(74年)もそのひとつ。50年代から活躍したジャズ・シンガーだが、時代の音を敏感に察知したか、ここではかのボブ・ジェームスらをアレンジに迎え、ふんわりやわらかなライト&メロウ・ヴォーカル作品に仕上げた。
しかも楽曲のチョイスがお見事。スティーヴィー・ワンダー<You Are The Sunshine Of My Life>、ダニー・ハサウェイ<The Sands Of Time And Changes>、ポール・ウィリアムス<We Could Be Flying>と<All In All>、ケニー・ランキン<Like A Seed>、レオン・ラッセル<A Song For You>等などと、この並びだけで幸せになってしまいそうである。レコーディング・メンバーもN.Y.の有名処がゾロゾロ。でも何よりもヴェールのようなオーケストラ・アレンジが超・美しく、心が幸せに満たされていく気分。
石コロだらけの殺伐としたジャケだが、裏を返すとお花畑が広がるのも、そういうワケなんだな。


