b416fbfc.jpg再度キャロル・キングの原稿に着手。この一ヶ月ほどで、capitol期の2作品のライナー(発売はビクターから)、今月20日前後に出るアドリブ誌の2Pコラム、ストレンジ・デイズの特集…と書いてきたが、今度はビクター紙ジャケのフライヤー用に。これだけ続けば、熱心なファンじゃなくたって否応なく盛り上がってしまいます…。

でも先頃からいろいろコメントを頂戴してるように、来月の【GREAT AMERICAN VOICES】での来日は、いろいろ賛否を分けている。特にキャロル・ファンの間では、単独公演を望む声が多い。そりゃそーでしょう。共演相手がメアリー・J・ブライジとファーギーじゃ。仮に、どちらか一方がリンダ・ロンシュタットとかカーリー・サイモンだったら、それだけでも全然違ってたはず。メアリー・Jとファーギーはファン層がダブるけど、キャロルは全然浮いてるもんね。このライヴの情報は半年くらい前から知っていたが、実はその時から「ビミョーだなぁ〜」と思っていた。

まぁ、企画意図そのものはよく分かる。それぞれのファン層とは違う世代に、先達の偉大さを、現役トップのアーティスト・パワーをアピールすべく、幅広いジェネレーションの客を集めようという狙いだろう。だったら、キャロルとメアリー・Jの中間世代のアーティストが欲しいよね。両方の世代、ポップス/シンガー・ソングライター世代とヒップホップ・ソウル世代を繋ぎ止めるような誰かが。それがないから、キャロル・ファンは5ケタのチケット代を出し渋る。これじゃあ観に行っても、出演順如何に拠っちゃ、きっと昔の『JTスーパー・プロデューサーズ』のナラダ・マイケル・ウォルデンみたいになるぞ。だってあん時にゃ、ウェザー・リポート再結成目的の中年ジャズ・ファンが数多くいたのに、初っ端でウェザーを出しちゃったから、開演20分足らずで席を立った人が少なからずいたんだよね。それを知ってるから、今度のイベントはメアリー・Jとファーギーだけにして、キャロルは単独公演の方がイイのに、と思った。この世代ならブルーノートやビルボード辺りで2万近い価格設定でもソールド・アウトになるよ。

でも若いファンは、メアリー・Jとファーギーだけじゃなく、ついでに大御所のライヴが観られるのだから美味しいよなぁ、なんて思っていたら、現実はそう甘くないらしい。聞くところに拠ると、3アーティスト均等に時間が割り当てられ、最後にジョイントという構成らしく、メアリー・Jが観たい、ファーギーが目的という人には、値段の高さと時間の短さで敬遠されてるらしいのだ。この金額出すなら、単独公演を待つよと。うーん、こりゃあ3すくみかっ!

予定では、キャロルはアコースティックの小編成で来るらしく、いわゆる『THE LIVIN ROOM TOUR』の延長になるらしい。ううっ、こりゃあますます小さい小屋向きぢゃん。そう思ってネガティヴな想いを募らせていたワケである。

でもそんな処に、偶然このDVDを観る機会があった。CDは持ってるけど、映像は持ってなかったんだよね。そして、娘のシェリー(Back vo)よりも短い膝上15僉福)のミニスカートをはいて、元気に飛び跳ねながら歌っているキャロルに唖然とした。エレキを弾く時なんか、ガバッ!と足を開いちゃって。これじゃあまるっきりヤンキーぢゃないの
『つづれおり』のイメージが強いから、しっとりピアノで弾き語ると思ってたら、決してそうではないんだよね。しまいにゃピアノの上に立ち上がっちゃって、曲のエンディングでバシッとポーズをキメる始末。さすがにCDじゃそこまで分かりませんって。

伝説のカーネギー・ホールでのライヴや、最新の『LIVING ROOM TOUR』のようにウェットに歌うのもキャロル。そしてお転婆ソバカス少女が大人になったような姿も、またキャロル。そうなると、イベント最後で観られるであろうメアリー・Jやファーギーとのジョイントは、歳など関係なくハッチャケた彼女が観られる稀有な機会かも知れないのだ。たとえばメアリー・Jがアレサ・フランクリンの向こうを張って<Natural Woman>をデュエットしたら? 3人揃って<Chains>で踊ったり、<Locomotion>で大合唱となったら? 『THE LIVING ROOM TOUR』の再現ならば、キャロルが元気ならいつでもできる。でもこうしてハジケる機会は、グラミー授賞式とか、それなりの舞台設定が必要。だってもうキャロルはもう、四捨五入したら70歳なのだから…

まぁ、実際の来日ステージがどうなるかは分からんけど、観ぬ後悔より観て後悔。“あるうちに買うときや”精神である。まぁ、今まで書いたのは、あくまで噂とカナザワの勝手な妄想なので、どうなっても責任は持ちませんが…