2007年10月11日
■ FISH OUT OF WATER -Deluxe Expanded Edition- / CHRIS SQUIRE
プログレ・ネタは、イエスのクリス・スクワイアが75年に出した、今のところ唯一のソロ・アルバム『FISH OUT OF WATER(未知への飛翔)』。共演作やカミさんのバンドはあったけど、純粋なソロはホント、これきり。でもそれって分かるような気がするんだよな。
この75年はパトリック・モラーツを入れて『RELAYER』を出したあとで、行き詰まりを感じたイエスはグループの活動を休止。メンバー5人は揃ってソロ・アルバムを作った。普通バンドが休みになれば、ソロを作る者、アチコチでセッションする者、ノンビリ休む者と、それぞれ自由を満喫するはず。しかしこの時はみんな一斉だったワケで、こりゃあイエスの延長としてプログラムされていたと考えるのが妥当だろう。言うなれば、精密機械の分解掃除。それでもってスッキリとリフレッシュしたメンバーたちが、再びイエスの名の元に集結する。そんなシナリオだったはずだ。
ところがぎっちょん、入ったばかりのモラーツはそこで新しいサウンドに巡り会い、サッサとイエスを離れてしまう。でもって後を埋めたのが、ナンと前任者リック・ウェイクマン。結果的にはシナリオ以上の結果となった。
で、問題はそのソロ活動。この時、中核メンバーのジョン・アンダーソンはシンプルなアコースティック・サウンドで相変わらずの寓話作りに励み、相方のスティーヴ・ハウは、妙ちくりんなギターをたくさん使って、ギター弾きまくりの趣味趣味な作品を作った。それに対してクリスは、ここぞとばかりにシリアスでカッチリした作品を完成させた。おそらくは、イエスではいつも陰に隠れてしまう自分をアピールする絶好の機会と踏んだのだろう。ビル・ブラフォードとモラーツというイエス人脈を使いながらも、ジョンとハウは不在というのが何をか況や。“水から出た魚”というアルバム・タイトルだって、ねぇ〜。
でもその魚は、干涸びるどころか、逆にイキイキと輝いた。とにかくこの時に出たメンバーたちのソロ作の中では、コレが一番イエスしている。過剰な演出を削ぎ落としてシンプル&ソリッドになってはいるけれど、Kydの代わりにオーケストラを入れたりしてイエスらしさはシッカリ残した。この時、まだ10代半ばのカナザワ少年でさえ「イエスを支えてるのは、案外この人かもなあ〜」って思ったもの。
そうしたら活動を再開したイエスではリズム隊がググッと前面に出てきて、終いにゃリーダーと思われてたジョン・アンダーソンが、続いてスティーヴ・ハウまで抜けていった。結局イエスの看板を守り抜いたのはクリス。だから彼はソロなんか、作る必要がなかったのかも知れない。
さて、このデラックス・エディションの目玉は、ディスク2のDVD。ブラフォードにモラーツ、さらにジミー・ヘイスティング(キャラヴァン)というレコーディング・メンバーにフル・オーケストラまで入れたプロモ・フィルムがあったなんて、かなりビックリ。画像が悪いし、ブラフォードのやる気の無さったら笑うしかないのだが、存在自体が貴重でしょ? それとリマスター効果で、クリスのビンビン・ベースが更に強力になってるのが気持ちヨカ〜!
この75年はパトリック・モラーツを入れて『RELAYER』を出したあとで、行き詰まりを感じたイエスはグループの活動を休止。メンバー5人は揃ってソロ・アルバムを作った。普通バンドが休みになれば、ソロを作る者、アチコチでセッションする者、ノンビリ休む者と、それぞれ自由を満喫するはず。しかしこの時はみんな一斉だったワケで、こりゃあイエスの延長としてプログラムされていたと考えるのが妥当だろう。言うなれば、精密機械の分解掃除。それでもってスッキリとリフレッシュしたメンバーたちが、再びイエスの名の元に集結する。そんなシナリオだったはずだ。
ところがぎっちょん、入ったばかりのモラーツはそこで新しいサウンドに巡り会い、サッサとイエスを離れてしまう。でもって後を埋めたのが、ナンと前任者リック・ウェイクマン。結果的にはシナリオ以上の結果となった。
で、問題はそのソロ活動。この時、中核メンバーのジョン・アンダーソンはシンプルなアコースティック・サウンドで相変わらずの寓話作りに励み、相方のスティーヴ・ハウは、妙ちくりんなギターをたくさん使って、ギター弾きまくりの趣味趣味な作品を作った。それに対してクリスは、ここぞとばかりにシリアスでカッチリした作品を完成させた。おそらくは、イエスではいつも陰に隠れてしまう自分をアピールする絶好の機会と踏んだのだろう。ビル・ブラフォードとモラーツというイエス人脈を使いながらも、ジョンとハウは不在というのが何をか況や。“水から出た魚”というアルバム・タイトルだって、ねぇ〜。
でもその魚は、干涸びるどころか、逆にイキイキと輝いた。とにかくこの時に出たメンバーたちのソロ作の中では、コレが一番イエスしている。過剰な演出を削ぎ落としてシンプル&ソリッドになってはいるけれど、Kydの代わりにオーケストラを入れたりしてイエスらしさはシッカリ残した。この時、まだ10代半ばのカナザワ少年でさえ「イエスを支えてるのは、案外この人かもなあ〜」って思ったもの。
そうしたら活動を再開したイエスではリズム隊がググッと前面に出てきて、終いにゃリーダーと思われてたジョン・アンダーソンが、続いてスティーヴ・ハウまで抜けていった。結局イエスの看板を守り抜いたのはクリス。だから彼はソロなんか、作る必要がなかったのかも知れない。
さて、このデラックス・エディションの目玉は、ディスク2のDVD。ブラフォードにモラーツ、さらにジミー・ヘイスティング(キャラヴァン)というレコーディング・メンバーにフル・オーケストラまで入れたプロモ・フィルムがあったなんて、かなりビックリ。画像が悪いし、ブラフォードのやる気の無さったら笑うしかないのだが、存在自体が貴重でしょ? それとリマスター効果で、クリスのビンビン・ベースが更に強力になってるのが気持ちヨカ〜!


