2007年10月25日

■ THE PERFECT RELEASE / ANNETTE PEACOCK

3cf6c39f.jpg今週はCD&DVD三昧を目論んでいたのに、全然落ち着く暇がない。別に切羽詰まった締切があるワケではないが、家の用事やら何やらで飛び回る毎日。追われまくった2ヶ月間、特に最後の2週は「明日に回せるコトは今日やらない」をモットーにしていたので、そのツケがドドッと出てきてたのだな


そんな状況なので、家にいる時間帯でもあまりエナジー炸裂系の音には触れる気になれず、かといってAORではお仕事モードに陥っちゃう。そこで紙ジャケで買っておいたアネット・ピーコックの超アンニュイなヴォーカルが心地良いのではないか?と…。

ニューヨーク生まれのアネットは、著名なジャズ・ミュージシャンであるゲイリー・ピーコックの元奥様。彼の妻の座にいながら、ポール・ブレイ(ゲイリーのジャズ仲間でカーラ・ブレイの旦那)を寝取って子供を宿してしまうという(その後結婚)、自由奔放かつ少々アブナい女性でもある。そういや彼女が有名になってから最初に出た『X-DREAMS』(78年)では、沢田亜矢子と野際陽子を足して2で割ったような、ドキッとさせられる形相のアネットが映っていたっけ…

元々彼女が注目されたのは、ビル・ブラッフォードの『FEELS GOOD TO ME』で歌ってから。これはキング・クリムゾン解散後、ゴングとかジェネシスをサポートしていたブラフォードが出したファースト・ソロで、プログレというよりジャズ・ロック色が強い作品だった。そこで浮遊するようなミステリアスな歌声を披露し、脚光を浴びたのである。そのビルやクリス・スペディング、ミック・ロンソンがサポートした生まれたのが『X-DREAMS』で、これはプログレ系のファンに人気。確かクリムゾンの<Starless>みたいな長尺曲もあったなぁ。

それに対してこの『THE PERFECT RELEASE』は、もうちょっとクロスオーヴァーな展開。仕切り役は第2期ジェフ・ベック・グループ〜ハミングバードを渡り歩いたkydの名手マックス・ミドルトン。ギターのロバート・アーワイ(元ゴンザレス)、ドラムのリチャード・ベイリー(インコグニート)といった彼の手勢も、シッカリ脇を固めていた。79年でこのメンツだから、やっぱりジェフ・ベック『BLOW BY BLOW』やハミングバ−ド系のライトなブリティッシュ・ジャズ・ファンク〜クロスオーヴァー・サウンドだ。でもアネットの歌は相変わらずフワフワと怪しく漂う感じで、その取り合わせがユニーク。<Survival>という15分近い曲では、トーキング・ブルースのようなヴォーカルと次第に熱気を帯びていく演奏が高いテンションを産み出していく。

うーん、このけだるさと緊張感のアンバランスさが、今日のカナザワにはチクチクと心地良かったりして…。ってオレはMか!??



lightmellow at 23:50 │Comments(0)TrackBack(0)clip!Progressive Rock  | Reisssue

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