2007年10月26日

■ WORKING CLASS DOG / RICK SPRINGFIELD

5d4ec2a6.jpg所用にて車で外出。BGMには紙ジャケで出たばかりのリック・スプリングフィールド。確か初の大ヒット曲<Jesse's Girl>は、かの『BEST HIT USA』で観たのが最初だったかな。



一回聴いただけでメロディがツボに入り、そのあと何度か聴いて、コイツはタダ者じゃないかも!と貸レコード屋に走った記憶がある(←時代だねぇ〜)。表向きは何と言うことのないポップ・ソングだけど、すごくコンパクトにまとまっていてビックリしたのだ。サウンドの質感自体はいわゆる産業ロック系なのだけれど、それがバンド・サウンドじゃないから、余計なソロやフレーズが一切ない。言うなれば、楽曲の骨組みだけで成立しちゃったような感じ。

実際リックは、当時から米国じゃ大人気の若手TV俳優だった。すでに音楽キャリアも豊富。というより、マネージャーとのトラブルで音楽活動がままならない間に、腰掛けでやっていた俳優業が成功してしまったという図式。それだけに4年ぶりとなったこのアルバムは、彼自身かなり入れ込んで作ったらしい。もっとも周囲は彼の俳優人気をアテ込んだ様子。ソープ・オペラ中心に中年女性のアイドルだったというから、まぁ、ヨン様にレコード出させたようなモンだろう。

「力強いイントロ、力強い歌詞、力強いコーラス、素晴らしいブリッジがあってコーラスに戻るっていう、素晴らしいポップ・ソングならどんな歌でも持っている公式に従って、出来るだけそれに忠実にやろうって神経を尖らせてた」

でもアルバムは、そんなリックの言葉の通りの出来。だからバンド人間には、些かシンプル過ぎて物足りない部分もあるだろう。かくいうカナザワも思い当たる節があったりするが、逆にそれを無視して突っ走ってるようなストイックなポップ感覚が気持ちよくて。「リック、余計なコトしちゃイカン! まっすぐ前だけを見て走るんだ!」なんて、明日のジョーみたいなマゾヒスティックな感覚。アレ?、オレってば、昨日も似たようなコト書いたっけ?

ちなみにバックには、パット・ベネターの旦那ニール・ジェラルドにロベン・フォード(g)、マイク・ベアード(ds)、トム・ケリー(cho)など。この音にロベンなんて超意外。人を喰ったようなリックの愛犬ロニーの表情もケッサクです。

この<Jesse's Girl>の全米トップ獲得を期に、まずはアルバム2〜3枚、ほぼそのままの路線で突っ走ったリック。半ばアイドルだっただけに、主演映画もありました。でもその後は時代の音を取り込んでダンス・ビートを使ったり、分厚い音になっていったり…。そこには彼の苦悩が見え隠れしていたもの。それでもRCA期の作品は、80's好きならどれもなかなか楽しめるよ。

ジェシーズ・ガール(紙ジャケット仕様)
アメリカン・ガール(紙ジャケット仕様)
リヴィング・イン・OZ(紙ジャケット仕様)
ハード・トゥ・ホールド(紙ジャケット仕様)
TAO(道)(紙ジャケット仕様)
ロック・オブ・ライフ(紙ジャケット仕様)



lightmellow at 23:50 │Comments(2)TrackBack(0)clip!Rock 80's〜  | Reisssue

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この記事へのコメント

1. Posted by moonlikestars    2007年10月28日 12:39
きましたねぇ〜リック
ベストヒットUSAで流れてましたね
私的には、ブライアンアダムスへの流れを感じてしまう楽曲があります
ロック的なブライアンにポップよりのリックという構図ではありますが
BCRしかりリックしかり楽曲が良いからヒットしたと思います
ポップなアルバムもまた選んでください
2. Posted by kanazawa    2007年10月31日 09:33
タータン・チェックのBCRは、さすがにバカにしてましたねぇ。
当時はバリバリのロック好きでしたから、カーペンターズでさえ、あんな軟弱な音楽は女・子供が聴くモノだ。男はやっぱしハード・ロックとプログレよ!ってな頃でした。
でもパイロットとかと繋がりがあったのを知り、なるほど!と思いました。
今のR&Bやヒップホップなど米国メインストリームの方が、よっぽど芸能界チックかも知れません。

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