353e47b3.jpgSTAR digio【Power Compilation】4時間枠の11月分を選曲中。例年この時期な秋っぽい曲をチョイスするが、今年はコンピ 『TOUCH OF KEY〜Piano Man Collection』を作ったのにちなんで、ピアノ系AORチューン特集などを交えつつ。その他にAORナンバーのカヴァーを集めた時間なども組んでみた。そこに入れたのが、最近ようやくCD化されたこのアルバムに収録されてた<Gotta Get Back To Love>。

タイトルだけでピ〜ンと来た方は、結構熱心なAORファンですねぇ。そう、この曲はビル・チャンプリン『RUNAWAY』に入っていた名バラードのカヴァー。実際は、かのトム・ケリーがケリー・ハッチなる人物と書いたナンバーだから、正確には競作というべきですかね。まぁ、コッチは比較的アッサリした作りで、さすがにビルほどの完成度には及ばずだが、やっぱり曲が良いだけに安心して聴いていられる。ちなみにここにはデュークス<Thank You For The Party>のリメイクもありんす。

ついでにサポート人にも要注目。プロデュースはジョージ・デュークで、ルイス・ジョンソン(b)、リッキー・ロウソン(ds)、マイケル・センベロ(g)、シーウインド・ホーンズらがバックアップ。更にアル・ジャロウがラップで参加したり、ジェフリー・オズボーンがコーラスをつけたり。つまりはこの当時のジョージ・デューク・ファミリーの主要ミュージシャンが揃い踏みなのだ。

そもそもこのシスター・スレッジ、同系のポインター姉妹やジョーンズ姉妹に比べると、はるかにポップ色が強いときている。それだけにプロデューサーの選択が絶妙。これから売れてきそうな人を真っ先に起用し、双方にメリットをもたらすのだ。3枚目『WE ARE FAMILY』と4作目『LOVE SOMEBODY TODAY』がシックのナイル・ロジャース&バーナード・エドワーズ、次の『ALL AMERICAN GIRLS』がナラダ・マイケル・ウォルデン、1作飛んでジョージ・デューク制作の本作、そして85年の『WHEN THE BOYS MEETS THE GIRLS』では単独でデヴィッド・ボウイやマドンナを当てて時の人になっていたナイル・ロジャースと再び手を組んでいたのだ。もっと最初にシックと組んだ時は、ナイルとバーナードが初の外部プロジェクトして彼女たちに白羽の矢を立てたそうだが。

…にしても、スレッジ姉妹のアトランティック時代は、今まで『WE ARE FAMILY』などごく一部とベスト盤しかCD化されていなかったので、今回のWounded Birdからの一挙リイシューは実に喜ばしいこと。ただし一番売れるタマゆえ、親会社がライセンスを出さなかったと思しき『WE ARE FAMILY』だけが現在入手困難というのは、何とも皮肉だ…