c3d9e4f5.jpg やさしい声で殺して
 あなたの愛で殺して
 Killing Me Killing Me
 消して 跡形もなく
   (やさしい声で殺して)

へっへっへ〜、そーかいそーかい。いつでもコマして差し上げまんがな。エヴリタイム、ウェルカムよ。じゅるじゅる…

…というわけで、聴けばやっぱりエロエロ・ムード全開にさせられてしまう門あさ美。その洗練されたサウンドは、いわゆるシティ・ポップス系の女性シンガー・ソングライターの中でもトップ・クラスに位置する。

 ぼんやり 鏡の中
 口紅 引き直し
 あなたの感触 さっきのまま まだ
 潤む瞳 熱い体中
   (Do Do)

ふっふっふ…。わかったわかった、もう一回したいんだろ…!?
トロンとした目、ポテッとした唇、しどけないポーズ。華麗というより、となりのセクシーなお姐さん、といった感じにもソソられる。高校生あたりにゃ、まだちょっと毒気が強いかも。

門あさ美は、かのコッキー・ポップ出身(by YAHAMA)。当時爆発的な人気を誇っていた八神純子が健康的なお嬢さんイメージで売っていたのに対し、こちらはオトコ心を激しく燃えたぎらせる艶っぽい路線を歩んだ。メディアにもほとんど出ず、ライヴもやらないというミステリアスな側面も相まって、コチラの勝手な妄想は膨らむばかり。ついでに股間の辺りも膨らんだりして…

実はデビュー後も名古屋在住だった、という裏事情があったらしいが、それを補うイメージ戦略が見事に功を奏した。我が【LightMellow's Choice】でリリースした東北新幹線もそうだけれど、当時のヤマハの勢いは、マジ凄かったと思う。

ちなみに門さんというとテイチクのイメージが強い。が、今回はビクターからのリリース。不思議に思った人もいるだろう。でもそれは現在両社が同じ系列だからではなく、ずっとヤマハが原盤を持っているから。近々紙ジャケ化される八神純子なんて、今は無きディスコメイトだったもんな。でも門あさ美も八神純子も初CD化ではないとはいえ、タイトルによってはかなり激レアだったから、これは嬉しい。さぁビクターさん、次は何が来るのよ!?

 シャワーの後で ほのかに漂う
 貴方の匂い けだるく甘く
 窓に広がる きらめく輝き
 夜を妖しく包む 
    (セ・シボン)

しめしめ、そーやってオレから離れられなくなるのさ。また電話しろよ。いつでも酔わせてやるから。

でも収録曲のヒロインたちは、誰もが一生懸命に刹那的な生きていて…。ハッピーなドラマがいつまでも続くと思い込んでいるのは、決まってオトコたちの方なんだな…。

けれど門さん、88年からは新作が途絶えたまま。唯一5年前に出た『TWIN VERY BEST COLLECTION』に、新曲<春の日に君を想う>が入っている。
その時に寄せたコメントが、また彼女らしくて。

 今日は何度目の朝?
 ずっと 眠っていたので わからない
  (中略)
 また会えたね 
 ころばないように しばらく
 一緒にいて下さい!

よーしよーし、キミの望みを叶えてあげよう。そしてまた朝まで可愛がってあげるから。

……って、パンツがテントになった勘違い野郎は要りませんから!


SACHET(紙ジャケット仕様)
Fascination(紙ジャケット仕様)
セミ・ヌード(紙ジャケット仕様)
Hot Lips(紙ジャケット仕様)
PRIVATE MALE(紙ジャケット仕様)

(ジャケ付きは旧廉価盤です)