2008年02月27日

■ PLAYER'S PRAYER SPECIAL -2006.12.16. Nakano Sunplaza- / 角松敏生

c03fb580.jpg一般発売から一週間。ひとまず仕事をうっちゃって、ようやくジックリと鑑賞。このあと"Ruturns"ツアーも何度か観ているので、若干うろ覚えになっている部分もあったりするが、やはりスティーヴ・ガッドの存在感だけは今も鮮明に覚えている。別に彼がいなくたって充分スゴイ音を出している角松バンドだけれど、そこに一枚オールマイティのカードを引いて来たようなモノか。



シビアに言えば、ガッドももうそれなりに歳を重ねていて、スタッフの頃のような凄みはないと思う。でも円熟というか、手数の多さを超越した彼ならではのグルーヴがあって、ビートをシッカリと自分色に染めていく。ミュージシャンたちもそれに敏感に反応し、彼独特の磁場に吸い寄せられていくのだ。だからガッドひとりが加わるだけで、いつもの角松サウンドとは違ったニュアンスが生まれる。

ただ上手いだけのミュージシャンなら、日本屈指のプレイヤーを集めた角松バンドに呑み込まれてしまうのが関の山だろう。でもガッドだから、世界屈指のドラマーだから、ひとりで角松バンドに対峙し、溶け込むどころか逆にアンサンブルを牽引していった。それに乗った他のメンバーたちは、きっと皆がいつも以上に気持ち良くナチュラルに演奏していたはずである。そう、ガッドとの共演を喜ぶといった次元ではなく、メンバーそれぞれが見えないオーラに引き寄せられ、真のケミストリーが巻き起こる。それがココにはシッカリと刻まれている。

DVDを観て、改めて感じたことは、とにかくメンバーたちがよく笑っているなぁ〜、ということ。もちろん生で観ていた時に分かっちゃいたが、カメラはその素敵な笑顔の数々をホントにヴィヴィッドに捉えている。日本のトップ・ミュージシャンたちが、まるでアマチュア・バンドのような無邪気さで演奏を楽しんでいるのだ。仕事柄、たくさんのライヴ映像を観てきたけれど、こんなにステキなミュージシャンの笑顔が観られる作品を他に知らない。まさに"Player's Prayer"、その祈りのひとつが届いた瞬間の記録である。

近年は角松ファンも“懐メロ指向派”と“現在進行系派”に分裂しているようだ。でもこのDVDを観て、何も感じないようなら、角松ファンなんてヤメちまえ!と言いたい。イヤ、音楽ファンを気取るコトさえ止めて欲しいと願う。

人々が音楽を愛する理由。そのひとつがココに存在するのだから…。


(左はDVD、右はBlu-Rayです)




lightmellow at 23:50 │Comments(5)TrackBack(0)clip!和モノ・City Pops  | DVD

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この記事へのコメント

1. Posted by ふと    2008年02月28日 21:26
ご無沙汰しております。

本作品についてのコメント、今か今かと待っておりました。(さっそくうちでも紹介しちゃいました^^;)

いつもながら、金澤サンの文章表現には感服いたす次第です。


確かに、Playerのガッちゃんへのリスペクトが溢れまくってて、ホント楽しく演奏している姿が満載ですね。
2. Posted by ち    2008年02月29日 04:00
…どうも… f^_^;

私も「ちょっとサワリだけ…」と思いつつ、結局ハマってしまいイッキに最後まで見てしまいました…。
「本当にこれを見て何も感じないなら…」と私も声を大にして言いた〜〜〜い!!!

いよいよツアーも終盤…ラストスパートで最後まで頑張って見届けま〜す!
ツアーでの今さんのギターもいよいよ見納め。
私が今さんに出会ったのは『PANTA&HAL』ですから〜。


3. Posted by ぱお    2008年02月29日 21:32
5 そうですよね。
音楽ってそういうもんですよね。
楽しまなきゃ!
みなさん生き生きしてますよね。
このパワーがDVDから伝わってきます。
記録するに値してます〜。
4. Posted by みっぴ    2008年03月02日 23:53
金澤さん、はじめまして。
この公演の1ヶ月前の市川公演には参加できたのですが、中野サンプラザには行けなかった…
この幸せな瞬間に立ち会うことが出来なくて
残念でしたが、こうしてDVDで、皆さんの笑顔、心から楽しんで演奏している姿を見ることができて、最高にHAPPYです。
DVDを発売してくれたことに、感謝、感謝です
5. Posted by iMasato    2008年03月22日 04:04
5 さすが、金澤さん
ズバリのご指摘ですね!

Musicianの笑顔が最高です!

当日のライブで一番印象深かったのはPlayerの皆さんが、すごく楽しんで、喜んで、感動して、一瞬一瞬を大切にPlayされていたのが観客にすごく伝わってきたことです。
それが伝わってくるライブDVDなんて、ほんと滅多にないんだろうと思います。

本当にこのDVDみて感じなければ、音楽ファンって名乗れないと僕も同感します。

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