2008年03月08日

■ BRASIL '86 / SERGIO MENDES

86e8edd2.jpg昨日に引き続きセルジオ・メンデス。Concordがユニバーサルのディストリビュートに変わったため、ニュー・アルバムのリリースに併せて近年入手困難になっていた旧譜がいくつか再発になったのだ。その中で当サイト的にポイントが高いのは、やはり83年『SERGIO MENDES(愛をもう一度)』からの3枚になる。



とりわけA&M復帰第3弾となる『BRASIL'86』は、ほぼ20年ぶりのリリース。某オクでは5桁必至(?)の超レア・アイテムだ。

そのココロは、スターシップやワン・チャンを当て、奥様とのユニット:ウルフ&ウルフやヴィエナ名義でもアルバムを出しているピーター・ウルフ(元フランク・ザッパ・バンド)の黄金期のワークスが堪能できるからだろう。80年代のセル・メンでは、ヒット曲の存在と分かりやすさから『SERGIO MENDES(愛をもう一度)』が代表作になるが、個人的な好みでは断然コレ。前作『CONFETTI(オリンピア)』ほどポップ過ぎず、幾分フュージョン色が強いのが特徴といえる。それでもやはりピーター・ウルフの才気が迸っていて、結構玄人ウケするサウンド・メイクが施されたのが嬉しい。

クレジットを確認すると、<Never Gonna Let You Go>を歌っていたジョー・ピズーロが三たび参加。奥様グラシーニャ・ラポラーセはもちろん、サイーダ・ギャレットやCCMシンガーのリサ・ベヴィル、それに新作で歌っていたラニ・ホールもヴォーカルを取った。ソングライター陣では、駆け出し時代のダイアン・ウォーレンに元プレイヤーのピーター・ベケット、それにポップ職人トム・スノウ、ブラジル勢ではドリ・カイミのペンが踊る。演奏陣では、やはりジェフ・ポーカロのタイトなドラムがいい。ピーターのスタイルとの相性も良さそうだ。

ちなみにコレはブラジル'86を率いての作品ではなく、セルジオの『ブラジル'86』というソロ・アルバム。ブラジル'66から年号が変わったり、冠に“ニュー”がついたりするだけでも充分ヤヤこしいのだから、こんなのナシにせい!と言いたいところ。なれどセルジオにしてみたら、それだけの自信作だったのだろう。ヒットは出なかったものの、この時期で一番スッキリまとまった作品といえる。

ちなみに角松ファンは、92年作『BRASILEIRO(ブラジレイロ)』も是非お試しあれ。アガルタの元ネタがあったりしますぞ 



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