2008年03月25日

■ LIKE A SEED / KENNY RANKIN

ca96eb95.jpg本日は、先月末に行なったケニー・ランキンさんのインタビュー起こし。前にもチラリと書いたように、ケニーさんへのインタビューは5年ぶり2度目だ。前回とは媒体が違うので、ベーシックな面では質問が被るのも仕方ないと思いつつ、個人的には以前突っ込めなかったトコロにまで踏み込んでみたい、そんな想いがあった。



しかし相手は、あのケニーさんである。ジェントルマンでジョーク好きだけれど、滅法神経質でプライドが高いヒト。今回の紙ジャケ・リイシューでも、ライナーをすべて英訳させてチェックしたほどの御仁なのだ。現に他のインタビューでは、約束の時間を半分に削られた人もいたそう。うーむ、やっぱり気を使うアーティストだ。

実際、我々にも「少し短めにしてくれ」とのお達しが。喉の調子が今イチのようで、あまり喋りたくないらしい。インタビュー中にファインダーを覗いていたカメラマン氏も、数カット撮っただけで、「もう写真はおしまいだ」と言われてしまった。なのでコチラも少し早めに切り上げるしかないかも…などと考えながら、質問を投げていった。

ところが、この『LIKE A SEED』に関してあることを尋ねた時から、状況は一変した。それこそレコード会社からタブーと言われていたこと、ライナーでもチェック対象になっていたことを、自ら語り始めたのである。

それは彼がかつて麻薬中毒に陥っていたこと。

カナザワの質問は、こうだった。
「なぜ『LIKE A SEED』だけは、全曲あなたのオリジナル曲なのですか?」

ケニーという人は、自分を第一にシンガーだと規定している。ソングライターはその次で、しかも大きな喜びか大きな悲しみを抱えている時にしか、イイ曲が思い浮かばないと言うのだ。それは前回も今回も、同じ答えだった。カヴァー曲が多いのは、それが理由である。逆に言えば、唯一全曲オリジナルで占められたアルバムということは、そこに何らかの意味がある、そう踏んでいたのだ。

最初は、
「この前の『FAMILY』というアルバムでは、自分の曲は1曲しか歌っていない。だからストックがあったんだよ」とはぐらかしていたケニーさん。しかし少し考え込むように間を置いて、「もうひとつ理由がある。それはね…」と、過去の過ちについて切々と語り始めた。


実をいうと、自分は分かっていた。彼がこの『LIKE A SEED』を作る直前、どういう状況にいたのかを。だからこのアルバムの真の意味についても、薄々見当はついていた。やっぱりケニーは、<Comin' Down>で叫ばすにはいられなかったのだ。その確証が、このインタビューで得られた。具体的な内容は4月20日売りのストレンジ・デイズ誌を見て欲しい。初めて公にしたという、彼の真摯なメッセージが載っている筈である。

『LIKE A SEED』のアートワーク、アスファルトの割れ目から必死に芽を出す若草は、まさにケニー自身を表現したものなのだ。

気がつくと、約束の時間は少し過ぎていたりして…





lightmellow at 23:50 │Comments(0)TrackBack(0)clip!AOR Light Mellow  | Reisssue

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
HOME
Light Mellow on the Web
6月13日 【Program】を更新!
Topics
■デヴィッド・ロバーツ来日決定!
26年ぶりの新作を引っ提げ、初のジャパン・ツアーが実現します。

10月4日(土)
   渋谷クラブ・クアトロ
10月6日(月)
   心斎橋クラブ・クアトロ
10月7日(火)
   名古屋クラブ・クアトロ
10月8日(水)
   渋谷クラブ・クアトロ



新作インタビューも掲載中。
ココをClick!
LightMellow's Choice
カナザワがプロデュースする
     厳選CDシリーズ

 ■LightMellow's Choice■

★デヴィッド・ロバーツの大ヒット盤、新装プラケで再発売。








ブログ記事へ





Recommend
 ◆いまのイチ押し◆
ロビー・デュプリー最新作
『TIME AND TIDE』



ブログ記事へ

大好評・発売中。