61aad4bf.jpg角松敏生"Player's Prayer EXTRA"@和光市民文化センター、を観た。よりよってサラリーマン時代に営業車で走り回っていた地区が、この充実したツアーの打ち上げになるとは うーん、ほとんど地元の感覚。地方の方だと「和光って何処よ?」だと思うが、埼玉県の一番東京寄りでお隣が練馬区・板橋区という場所柄。実は角松の家からも車ならかなり近い。

この日の基本的な構成は、昨年12月の中野サンプラザ3デイスの最終日、 バラード・ナイトの再現。前回と同じく緞帳前に角松がひとりで現れ、アカペラ・ヴァージョンの<月のように、星のように>からスタートする。でもその前に、開演予告と公演中の注意に関するアナウンスを、なんと凡子が担当。半ば江戸はるみ(?)化したアナウンスで、場内が笑いの渦に包まれる。そーいや大昔、オープニング直前のBGMに、達郎さんの<高気圧ガール>の替え歌<高血圧ガール>を流したこと、ありましたね。多分あれは、達郎氏が鈴木茂<砂の女>の♪冗談はやめてくれ♪を、♪冗談は顔だけにしてくれ♪と歌っていたことへのオマージュだったのだろう。そんなことを思い出してるうちに、ステージが始まった。

今回のメンツは、浜崎チームの抜けた中野バラード・ナイトと違い、フル・スペックによる、ほぼ完全版のバラード・ナイト。田中倫明の不参加はあったものの、ベースは山内薫から松原秀樹に、ドラムはトラだった石川雅春から江口信夫に交替。さらに梶原順も一部参加し、中野の時よりも充実したラインナップとなった。

以下、<海><Live><もどり道><Rain Man>と『BALLAD COLLECTION』からの曲が続き、懐古曲<Distance><Polar>へ。ここで梶原氏登場。再び『BALLAD COLLECTION』から<Single Girl>と<5000マイルのカウンター >、<New Year's Eve>。そして角松・梶原・友成で<サンタが泣いた日>へ。さすがに中野の時ほどの感動はなかったものの、MCではしっかり天を指差して「浅野祥之!」と。

そしてこの日のハイライトは、Maochicaを従えてスタートした<What Is Woman>だ。最初の歌い出しから気迫が籠った歌いっぷりに「あ、コイツは来てる!」と直感。バンドが入ってからのギター・ソロは、まじイッチャってました。この曲の出来は、当時の『ALL IS VANITY』ツアーに匹敵する?? イヤ、自虐的にプレイしていたあの頃とは違って、もっと深みがあるかも知れない。続いての<Ramp In>も往年の雰囲気が甦っていて、中野よりはるかに充実。<花瓶>など落ちた曲もあったものの、やっぱりツアー最終日というメンタリティがモノを言ったか、前回バラード・ナイトを軽く上回る素晴らしい千秋楽となった。

<I'd Like To Be Your Fantacy>に続いて、<これからもずっと><Always Be With You>本人ヴァージョン、そして<Smile>と、今ツアー定番曲の連発で本編終了。アンコールでは<We're Together>、<月のように星のように>のバンド・ヴァージョン、<崩壊の前日>。そしてモア・アンコールで、小林信吾のピアノだけをバックに<You're My Only Shinin' Star>。いやぁ〜、超ロング・ランのツアー、ご苦労様でした。

会館自主の興行ということで自腹の観戦だったけれども、行って良かった。楽屋での角松の笑顔も、心なしか、いつもより穏やかな印象。MCじゃ「ついてきてくれる方はついて来て下さい」みたいな遜った物言いだったけれど、彼のミュージシャンシップはいささかも萎えていないと思う。いつものメンバーに加え、今剛、森俊之といった真のトップ・ミュージシャンを惹き付けて止まない男、それが角松敏生なのだ。

さぁ、角松、ネクスト・ステージはどこへ??